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DAVE CLARK FIVE USオリジナルアルバム解説 1964 [DC5 US盤]

DAVE CLARK FIVE(以下DC5)のUSオリジナル・アルバム特集です。

DC5は1964年から68年にかけて、(ベスト盤を含む)14枚のアルバムをアメリカで発表しています。

ここでは、それらを1964年、65年、66年、67~68年の4回に分けて紹介していきたいと思います。

まずは1964年にリリースされた3枚のアルバムからです。

一応、私なりに★印を付けてみましたが、特に深い意味はありませんので無視して下さい(笑)

GLAD ALL OVER  (全米3位) ★★★★★
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記念すべきDC5の1stアルバム。
やはり最初に聴くのはコレからでしょう!

DC5の最大の魅力は、彼らが言うところの”ラウド”なサウンドだと思います。
このラウドなサウンドとは、リズム・セクションがこれでもかと強調され、サックスがけたたましく鳴り響くという必要以上に騒々しいサウンドです。
そして、そこにブリティッシュ・ビート史上最強のシンガーであるMIKE SMITHのシャウト・ヴォーカルが乗っかってきます。
そんな彼らのラウド・ビートが最もド派手に展開されているのが本作なのです!

本作には、「GLAD ALL OVER」(全米4位)、「BITS AND PIECES」(全米4位)、「DO YOU LOVE ME」(全米11位)という、彼らを代表する三大ヒット曲が収録されています。
そして、MIKE SMITHのシャウト・ヴォーカルが光る黒っぽい曲や、彼らの隠れた持ち味のひとつであるガレージ色の強い曲も含まれています。
本作の中にはイマイチな曲もいくつかは存在しますが、それを差し引いても充分過ぎるほどにカッコ良く、魅力的だと思います。
DC5の全アルバムの中で最もビート・ロック色が濃いのは本作だと思います。
そんな本作はブリティッシュ・ビート好きの方なら必聴です。

RETURN! (全米5位) ★★
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DC5は意外と幅広い音楽性を持っています。
幅広い音楽性は良い方向に行くとバラエティーに富んだ作品になりますが、悪い方に行くとまとまりのない作品になってしまいます。
このことは紙一重の差かもしれませんが、本作の場合は明らかにまとまりのない方向に行ってしまっています。

本作には様々なタイプの楽曲が収録されていますが、それぞれの楽曲の完成度はそれほど高くありません。
本作で水準以上の楽曲は「CAN'T YOU SEE THAT SHE'S MINE」(全米4位)と「I NEED YOU I LOVE YOU」くらいでしょうか?
それでも本作のA面はそれなりに楽しむことができます。
しかし、B面はちょっと退屈な感じがしますね。

このことは本作と収録曲の多くが重複しているUK1stアルバム『SESSION WITH THE DAVE CLARK FIVE』においても同様です。
これらを最初に聴くのはあまりお薦めできません。
本作やUK1stを最初に聴いてDC5はこんなものかと思われても困ってしまいます。

AMERICAN TOUR (全米11位) ★★★★
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思わせぶりなタイトルですがライヴ盤ではありません(笑)
本作はDC5の日本で最も有名な曲である(?)「BECAUSE」(全米3位)が収録されているスタジオ録音アルバムです。

本作は1stアルバムの頃から比べると全体的にかなりポップで洗練された感じのサウンドになっています。
1stアルバムにはあった黒っぽさやガレージ的な感覚は本作において希薄です。
しかし、だからと言って本作の内容が悪いわけではありません。
むしろ収録曲の質は極めて高いのです!
本作にハズレの楽曲はありません。
特にロッカ・バラードを中心に良い曲が揃っていると思います。
本作はMIKE SMITHのシャウト・ヴォーカルの出番が少ないのが難点ですが、DC5を初めて聴く方にもお薦めできる作品だと思います。
本作は決して「BECAUSE」だけのアルバムではありません。

ちなみにこのアルバムの収録曲は全て彼らのオリジナルです。
この時期、他に全曲オリジナルのアルバムを出していたのはBEATLESくらいでした。



以上のアルバムは全て米EPICからリリースされています。
どのタイトルもよく売れたので中古市場に大量に出回っています。
どれも比較的容易かつ安価に入手可能だと思います。
中古市場での相場は2000~3000円くらいです。
ネット・オークションなどではもっと安く出品されていることもあるようです。

また、これらにはモノラル盤とステレオ盤がありますが、ステレオ盤は全て擬似ステレオになっています。
これからUSオリジナル盤を購入されるのなら、音質面に優れたモノラル盤がお薦めです。

次回は1965年にリリースされた4枚のアルバムです!

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