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DAVE CLARK FIVE USオリジナルアルバム解説 1965 [DC5 US盤]

今回はDC5が1965年にリリースしたアルバムです。

最もDC5の脂がのっていた時期なので、どのアルバムも力作揃いです。

COAST TO COAST (全米6位) ★★★★
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DC5のラウド・ビートの完成形である、「ANY WAY YOU WANT IT」(全米14位)が収録されているアルバムです。
インパクト大のこの曲を聴くだけでも本作は”買い”だと思います。
それに本作には「EVERYBODY KNOWS(I STILL LOVE YOU)」(全米15位)などの佳曲も揃っています。
本作も全曲オリジナル楽曲ですが、全体的なクオリティーはかなり高いと思います。
DC5流のラウド・ビートから、彼らお得意のロッカ・バラードまでもがバランス良く収められています。
これはお薦めできる内容のアルバムです。


WEEKEND IN LONDON (全米24位) ★★★★
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本作は今まで以上にバラエティーに富んだ内容になっています。
多様な音楽性、悪く言えば統一感の無さ、というのは良くも悪くもDC5のアルバムの特徴です。
本作もまとまりがないと言えばそれまでです。
しかし、本作に収録されている一曲一曲のクオリティーが非常に高いので、まとまりのなさなどは全く感じさせません。

感動的なロッカ・バラード「COME HOME」(全米14位)をはじめとする本作の収録曲は粒揃いです。
従来のノリの良いビート・チューンから、古いR&RやR&Bのカバー、ジェントリーなバラード、アコースティックな曲などなど、本作には多種多様な楽曲が散りばめられています。
特に「HURTING INSIDE」や「TIL THE RIGHT ONE COMES ALONG」などは、DC5はシングルだけのグループだと思っている方に是非とも聴いて頂きたい曲です。

本作は全体的に少々地味な印象もありますが、とても充実した内容になっています。
一番最初に聴くべきアルバムではないかもしれませんが、二番目に聴くのには良いアルバムだと思います。

HAVING A WILD WEEKEND (全米15位) ★★★★★
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このブログのタイトルはこのアルバムから拝借しました。
そんなアルバムです。悪いはずがありません!(笑)

本作は彼らが主演した同名映画のサウンドトラック盤としてリリースされました。
サントラ盤といっても実際に映画の中で使用されたのは全12曲中たったの4曲だけです(笑)
看板に偽りありの内容ではありますが、収録曲の質が極めて高いので許されると思います(笑)

本作はサントラ盤らしく(?)歌ものとインスト曲が交互に収録されています。
まずは歌ものですが、これには捨て曲がありません。
大ヒット曲「CATCH US IF YOU CAN」(全米4位)は勿論ですが、最高にワイルドなタイトル曲や極上ビート・チューン「NEW KIND OF LOVE」、ライチャス・ブラザーズあたりがやりそうなDC5流ウォール・オヴ・サウンド「DON'T YOU REALIZE」など、他の収録曲にも聴き所が満載です。
また、アルバムの約半数を占めるインスト曲も、サントラらしい雰囲気を作るのに一役買っています。

本作は(擬似?)サントラ盤ということもあって、DC5の中で最も統一感のあるアルバムだと思います。
個人的には、最初にDC5のアルバムを購入されるのならコレか1stアルバムがお薦めです。

I LIKE IT LIKE THAT (全米32位) ★★
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本作はMIKE SMITHの超絶シャウト・ヴォーカルが光るタイトル曲、「I LIKE IT LIKE THAT」(全米7位)を除けば、かなり地味な内容のアルバムです。
他にDC5らしい(?)派手目の曲は「I NEED LOVE」くらいでしょうか?
とは言え、B面から続くロッカ・バラード路線は悪くありません。
特に「I'LL BE YOURS MY LOVE」はベストCDにも収録されている名曲です。
それに続く「PLEASE LOVE ME」や「GOODBYE MY FRIENDS」もなかなか良い曲だと思います。
やはりMIKE SMITHは何を歌わせても上手いです。

他にも突然変異のガレージ風カントリー「I AM ON MY OWN」なんて曲もありますが、今までのアルバムと比べるとややクオリティーが下がっているように感じます。
特別悪いアルバムというわけでもありませんが、初めて聴く方にはあまりお薦めできませんね。



これら4枚のUSオリジナル盤も中古市場での流通数量が多いので、比較的簡単に入手可能だと思います。
これらにもステレオ盤が存在しますが相変わらず擬似ステレオなので、買うならモノラル盤がお薦めです。

次回は66年にリリースされたベスト盤を含む4枚のアルバムです!

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