GERRY & PACEMAKERS "FERRY CROSS THE MERSEY" [MERSEY BEAT]
私にとって”マージー・ビート”といえばBEATLESよりも、GERRY & PACEMAKERSです。
BEATLESは何か違う世界のグループといった感じがします。
ここ日本では、ロンドンR&B系やモッズ系のグループの多くは再評価され、現在でも新しいファンを生み続けています。
それに対して、マージー・ビート系のグループはせいぜい懐メロバンド的な扱いしかされていません。
しかし、そのような評価しかされないマージー・ビート・グループが残した、ブリティッシュ・ロック史上に燦然と輝く大傑作があります。
それが本作、『FERRY CROSS THE MERSEY』(全英19位)です。
このアルバムは1965年に発表された、PACEMAKERSの主演映画のオリジナル・サウンド・トラックです。
彼らの曲の他にも映画に出演していたCILLA BLACKやFOURMOSTの曲、さらに本作のプロデューサーであるGEORGE MARTINオーケストラ名義のインスト曲も収録されています。
全12曲中、上記の3曲を除く残り9曲が彼らのオリジナル曲ですが、巨匠GEORGE MARTINのプロデュース作にしては少々荒っぽい仕上りになっています。
恐らくアルバム制作と映画の撮影とが並行していたので、時間的余裕がなかったのでしょうが、このアルバム全体の雰囲気も決してマイナスには作用していません。
アルバムの冒頭を飾るスマッシュ・ヒット曲「IT`S GONNA BE ALL RIGHT」(全英24位)や、それに続く「WHY OH WHY」などの性急なビート・ナンバーでは、PACEMAKERSの荒々しいマージー・ロッカーとしての魅力を引き立てています。
そんな雰囲気の中でも、このアルバムの表題曲でもあるヒット曲「FERRY CROSS THE MERSEY」(全英8位)だけは特別です。
ストリングスを加えた流暢な調べは、いかにもジェントリーなGEORGE MARTINらしい仕上りになっています。
港町リヴァプールの情景が目に浮かぶ様なこの曲は、彼らを代表する曲であり、リヴァプールのテーマ曲とも言えます。
GERRY MARSDENの書く楽曲のほとんどは複雑な構成の物ではありませんが、どれも単純明快ながらも大変親しみやすい楽曲です。
ここでの彼らのオリジナル曲は高い水準の楽曲ばかりで捨て曲などは存在しませんが、そんな中でも「THIS THING CALLED LOVE」、「I`LL WAIT FOR YOU」、「FALL IN LOVE」が個人的にはお気に入りです。
港町リヴァプールの雰囲気を見事に伝えてくれるジャケット・デザインも秀逸です。
個人的には、同時期に発表されたサウンド・トラック盤でもある、BEATLESの『A HARD DAY`S NIGHT』や『HELP!』よりも大好きで、よく聴いているアルバムです。
私が所有しているのはBLUE COLUMBIAラベルのモノラル盤です。
このアルバムはたいして人気がないせいか比較的安い価格で入手可能だと思います。
数年前に東芝EMIから発売されていた紙ジャケットCDも、今ならまだ入手することが出来ると思います。
このCDは私も所有していますが、ボーナストラックに収録曲の貴重なステレオ・バージョンや、アルバムには収録されていないシングル曲が含まれています。音質も良いのでお買い得です。
このアルバムの素晴らしい楽曲の数々は“懐メロ”や“オールディーズ”などでは断じてありません。
まだ、このアルバムをお持ちでない方は、ご自身の耳で是非とも確認してみてください。
ここまでは一年前に書いた記事です。
オマケに映画『FERRY CROSS THE MERSEY』からの動画です。
バンド・コンテストに遅刻したPACEMAKERSのピンチヒッター、CILLA BLACKです。
BRIAN EPSTEIN的にはこっちがメインかな?
続いて、遅れて会場入りした我らがPACEMAKERSの登場です!
バンド・コンテストに見事優勝!
感動的な名シーンです(笑)
BEATLESは何か違う世界のグループといった感じがします。
ここ日本では、ロンドンR&B系やモッズ系のグループの多くは再評価され、現在でも新しいファンを生み続けています。
それに対して、マージー・ビート系のグループはせいぜい懐メロバンド的な扱いしかされていません。
しかし、そのような評価しかされないマージー・ビート・グループが残した、ブリティッシュ・ロック史上に燦然と輝く大傑作があります。
それが本作、『FERRY CROSS THE MERSEY』(全英19位)です。
このアルバムは1965年に発表された、PACEMAKERSの主演映画のオリジナル・サウンド・トラックです。
彼らの曲の他にも映画に出演していたCILLA BLACKやFOURMOSTの曲、さらに本作のプロデューサーであるGEORGE MARTINオーケストラ名義のインスト曲も収録されています。
全12曲中、上記の3曲を除く残り9曲が彼らのオリジナル曲ですが、巨匠GEORGE MARTINのプロデュース作にしては少々荒っぽい仕上りになっています。
恐らくアルバム制作と映画の撮影とが並行していたので、時間的余裕がなかったのでしょうが、このアルバム全体の雰囲気も決してマイナスには作用していません。
アルバムの冒頭を飾るスマッシュ・ヒット曲「IT`S GONNA BE ALL RIGHT」(全英24位)や、それに続く「WHY OH WHY」などの性急なビート・ナンバーでは、PACEMAKERSの荒々しいマージー・ロッカーとしての魅力を引き立てています。
そんな雰囲気の中でも、このアルバムの表題曲でもあるヒット曲「FERRY CROSS THE MERSEY」(全英8位)だけは特別です。
ストリングスを加えた流暢な調べは、いかにもジェントリーなGEORGE MARTINらしい仕上りになっています。
港町リヴァプールの情景が目に浮かぶ様なこの曲は、彼らを代表する曲であり、リヴァプールのテーマ曲とも言えます。
GERRY MARSDENの書く楽曲のほとんどは複雑な構成の物ではありませんが、どれも単純明快ながらも大変親しみやすい楽曲です。
ここでの彼らのオリジナル曲は高い水準の楽曲ばかりで捨て曲などは存在しませんが、そんな中でも「THIS THING CALLED LOVE」、「I`LL WAIT FOR YOU」、「FALL IN LOVE」が個人的にはお気に入りです。
港町リヴァプールの雰囲気を見事に伝えてくれるジャケット・デザインも秀逸です。
個人的には、同時期に発表されたサウンド・トラック盤でもある、BEATLESの『A HARD DAY`S NIGHT』や『HELP!』よりも大好きで、よく聴いているアルバムです。
私が所有しているのはBLUE COLUMBIAラベルのモノラル盤です。
このアルバムはたいして人気がないせいか比較的安い価格で入手可能だと思います。
数年前に東芝EMIから発売されていた紙ジャケットCDも、今ならまだ入手することが出来ると思います。
このCDは私も所有していますが、ボーナストラックに収録曲の貴重なステレオ・バージョンや、アルバムには収録されていないシングル曲が含まれています。音質も良いのでお買い得です。
このアルバムの素晴らしい楽曲の数々は“懐メロ”や“オールディーズ”などでは断じてありません。
まだ、このアルバムをお持ちでない方は、ご自身の耳で是非とも確認してみてください。
ここまでは一年前に書いた記事です。
オマケに映画『FERRY CROSS THE MERSEY』からの動画です。
バンド・コンテストに遅刻したPACEMAKERSのピンチヒッター、CILLA BLACKです。
BRIAN EPSTEIN的にはこっちがメインかな?
続いて、遅れて会場入りした我らがPACEMAKERSの登場です!
バンド・コンテストに見事優勝!
感動的な名シーンです(笑)
こんばんは
恥ずかしながら、主題歌はフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドがデビュー・アルバムでカバーしたヴァージョンを聴いたのが最初でした。原曲の揺れるような感覚を上手く表現していましたね。
ワタシはこの曲と「Don't Let The Sun Catch You Crying」そしてサッカー・ファンの愛唱歌としても知られる「You'll Never Walk Alone」は永遠の名曲だと思います。
EMI100周年のCDで聴いていますが、モノは断然良いですね。多少荒っぽいミックスですが、彼らの持ち味である勢いがしっかりと刻まれていますね。
by どうぷ (2009-02-18 23:46)
どうぷさん こんばんは
私はこの記事の中では大絶賛しておりますが、学生時代はこのアルバムをバカにしておりました。
その理由はGERRY & PACEMAKERSのダサい(?)イメージが原因でした。
でも、今ではこのアルバムを心から素晴らしいと思っております。
それにジェリー・マーズデンもカッコいい(?)と思っております(笑)
このアルバムはタイトル曲も素晴らしいですが、他の収録曲も同じくらい素晴らしいです。
ついでですが、映画の方も面白いですよ!
私はブートのビデオで観ましたが、早く正規のDVDなどで発売してくれることを願っております!
by poposuke (2009-02-19 00:08)