SSブログ

"WITH THE BEATLES" VS "HOW DOU LIKE IT ?" VS "LISTEN" [BEATLES]

先日、『WITH THE BEATLES』の1stプレス盤、通称ラウド・カット盤を購入しました。

ちょっと前にこのブログで『WITH THE BEATLES』の記事を載せましたが、あれは1年以上前に書いた記事です(苦笑)

dc030405.JPG
マトリックスが両面-1Nになっています。
盤やジャケットの状態はそれほど良くありませんでしたが、値段が安かったので衝動買いしてしまいました。


このラウド・カット盤を手に入れたことによって、私の長年の疑問がやっと解消されます。

その疑問とは、このラウド・カット盤は本当に音圧が高く迫力のある音なのか?ということです。

そこで、その疑問を解消すべく数枚のアルバムを用意して聴き比べをしてみました。
今回、登場するのはこの4枚です。

まずはマトリックス両面-1Nのラウド・カット盤
dc030406.JPG

マトリックスが両面-5Nの通常盤
dc030411.JPG

GERRY & PACEMAKERSの『HOW DO YOU LIKE IT?』
dc030412.JPG

BILLY J. KRAMER WITH DAKOTASの『LISTEN』
dc030417.JPG

これらのアルバムには共通する点がいくつかあります。

①1963年にEMI系列からリリース
②GEORGE MARTINのプロデュース
③アルバム一曲目が演奏ではなくヴォーカルからスタートする(笑)

『HOW DO YOU LIKE IT?』と『LISTEN』は、私が所有しているレコードの中でも屈指の音のデカさを誇ります。
これらは、『WITH THE BETALES』とほぼ同じ環境下で制作され、ほぼ同時期に同じ系列のレコード会社からリリースされたアルバムです。

果たして、ラウド・カット盤はこれらのアルバム以上の音が出るのでしょうか?

そういうわけで、早速ラウド・カット盤を中心に聴き比べをしてみました。
とはいっても、それぞれ聴いたのは最初の一曲目だけです(笑)
どの曲も歌からスタートするので、比較しやすい(?)と思います。


まずはこの対決(?)から、
『WITH THE BEATLES』ラウド・カット盤 VS 『WITH THE BEATLES』マト5盤

ここはやはりラウド・カット盤の圧勝です。
やっぱりラウド・カット盤は迫力が違います。
ヴォーカルが生々しく前に飛び出してくるようですし、低音もしっかり響いてきます。
それに対してマト5の音は端正でまとまった印象があります。
決して悪い音ではないのですが、やや小さくまとまりすぎて面白味がない感じもします。
それに低音部が少々弱くなっている気がします。
音圧が高く元気のいいラウド・カット盤に比べると、かなり控え目な感じですね。

続いて、『WITH THE BEATLES』ラウド・カット盤 VS 『HOW DO YOU LIKE IT ?』

なんと『HOW DO YOU LIKE IT ?』の方が迫力があります。
このイントロの音はバカでかく、ビックリします。
勿論、ラウド・カット盤も十分に大きな音なのですが、これにはちょっと及びませんね。
ちなみに、『WITH THE BEATLES』のマザー/スタンパー番号は3/GRO、『HOW DO YOU LIKE IT ?』が1/GRです。
この差もあるのかな?よく分からないけど・・・

最後に、『WITH THE BEATLES』ラウド・カット盤 VS 『LISTEN』

これも前の対決と同じ結果になりました。
『LISTEN』の方が迫力は上です。
音の大きさは『HOW DO YOU LIKE IT ?』と同じくらいに感じます。
ちなみに、『LISTEN』のマザー/スタンパー番号は1/Gです。
これは音の鮮度が全然違っています。
ただ、ラウド・カット盤も勢いの良さでは負けていないと思います。
やはり、これは魅力的な音だと思います。


今回はとりあえずこのような結果になりましたが、同じアルバムでも盤の状態や個体差によって音が変わってきます。
もし、それぞれ違う盤で同じ検証をした場合、必ずしも今回とは同じ結果にならないと思います。


ラウド・カット盤の音はやっぱり”ラウド”でした。
そして、”ラウド”なのはこの盤だけではないということも分かりました。
最終的な結論としては、この時期(1963年)にリリースされたEMI系アルバムの初期プレス盤はどれも音がデカく迫力がある!、ということになるかと思います。


ついでに、この対決を近くで聴いていた私の娘の感想です。

「音が大きくてうるさいね」

だそうです(苦笑)


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 2

どうぷ

こんばんは

いいですね、ラウドカット盤。
低音部分が納得できるのは、やはりこの盤しかないんでしょうね。

MONOは音圧と奥行きが生命線ですから(笑)

by どうぷ (2009-03-05 23:38) 

poposuke

どうぷさん こんばんは

この盤はとても安かったのです。
状態はそれなりでしたが・・・
でも、音は意外と良かったです。
本文にも書きましたが、元気の良さと低音の響きは素晴らしいと思います。

>MONOは音圧と奥行きが生命線ですから(笑)

今回いろいろ聴き比べをした中で、”ラウド”=音圧勝負というのなら、他の2枚の方が相応しいのかな、と思いました。
ラウド・カットというのは、あくまでも『WITH THE BEATLES』の中だけの話だと思います。
BEATLESほど有名ではないだけで、他にも”ラウド”な盤はいっぱいあるのでしょうね。
by poposuke (2009-03-05 23:55) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。