SWINGING BLUE JEANS "HIPPY HIPPY SHAKE"

マージー・サイドの武闘派(？)バンド、ＳＷＩＮＧＩＮＧ　ＢＬＵＥ　ＪＥＡＮＳのＵＳ盤（全米90位）です。


1964年に彼らの唯一のＵＳ盤としてリリースされた本作には、
「HIPPY HIPPY SHAKE」（全米24位）、
「GOOD GOLLY MISS MOLLY」（全米43位）、
が収録されています。


このアルバムは、彼らのＵＫ盤『BLUE JEANS A' SWINGING』と大幅に内容が異なっています。
全12曲中共通しているのは「SAVE THE LAST DANCE FOR ME」1曲のみです。
彼らの代表曲である上記2曲が含まれていることもありますが、アルバム全体の魅力としてもこのＵＳ盤の方が優れていると思います。

彼らのイメージといえば、『HIPPY HIPPY SHAKE』に代表されるようなワイルドで荒々しいものだと思いますが、その期待を裏切らない激しい曲の数々に加え、端正な正統派マージー・ビート楽曲も含めたアルバム全体の構成はしっかりとバランスがとれた内容だと思います。
ＵＫ盤『BLUE JEANS A' SWINGING』はやや荒々しさに欠け、スマートすぎるきらいがあります。

また、彼らのもう一つのイメージとして、『HIPPY HIPPY SHAKE』のみの一発屋というイメージもありますが、他のカバー曲や彼らのオリジナル曲も決して悪くはありません。
このアルバムを聴けば彼らが演奏面や作曲面においても実力のあるグループだということがわかります。
他のマージー・ビート系のグループもそうですが、やはり彼らも過小評価されているグループのひとつだと思います。

このアルバムは所謂“黒っぽい”アルバムではありませんが、ロンドンＲ＆Ｂ・モッズ系グループが好きな方にも結構楽しめる1枚だと思います。


この動画で演奏されている曲はどちらもこのアルバムに収録されております。

ちなみに私が所有しているのはUSオリジナルのモノラル盤です。
このアルバムは中々見つけることができず入手するのに少々苦労しました。
価格は3000円台半ば位だったと思います。

それでもＵＫ盤『BLUE JEANS ～　』のオリジナル盤と比べると数分の一程度の価格ですし、選曲も良いので探す価値はあると思います。

ただ、このストーカーのようなジャケットはどうにかならないのでしょうか・・・

タグ：MERSEY BEAT SWINGING BLUE JEANS USオリジナル盤

コメント 4

マージー・サイドの武闘派バンド(笑)。
やっぱりどうしても「HIPPY HIPPY SHAKE」のイメージが強いですね。かなりアグレッシヴなステージは見ててサイコーに気持ちいいです。
マージービートにはマージービートなりの楽しみ方があります。それを理解できないほうが悪いのです。かなりの大損失ですよね。
by おいどん (2009-03-16 23:27) 

おいどんさん　こんばんは

これからは人知れずマージー・ビート特集を復活させようと思っています。
移転前のブログでは半分くらいで中断してしまいましたからね。
とりあえずは過去の記事を移転させつつ、徐々に新しい記事を書こうと思っております。

マージー・ビート特集のコンセプトは2つです。
まず、マージー・ビートは懐メロではない！
それと、マージー・ビートが懐メロならビートルズだって懐メロだ（By　名盤と旅）
です（笑）

今回は武闘派バンドだったので、次は軟弱モノで行こうかと思います（笑）
by poposuke (2009-03-16 23:58) 

マージー・ビートが懐メロならビートルズだって懐メロだ！ですか～
名言ですね。
ついでに言うなら懐メロは最高ってことですかね。

このジャケはやはりいいですよね～下着ドロ常習犯ですよ。
クセになるっていうことでしょうね。
by reds20061222 (2009-03-18 22:57) 

redsさん　ブログ開設2周年おめでとうございます。

＞マージー・ビートが懐メロならビートルズだって懐メロだ！

redｓさんの名言です（笑）

地味ながらマージー・ビートの特集をやっております。
これが終わったらDC5のUK盤の記事を全部書き直す予定です。
まあ、この辺の記事は誰も期待していないんでしょうけどね（苦笑）

＞このジャケはやはりいいですよね～下着ドロ常習犯ですよ。

下着ドロですか！？（笑）
それならちょっとあんまりので、ジーンズフェチくらいにしておいて下さい。
私はUKアルバムより断然コッチの方が好きです！
勿論、ジャケットの出来も含めてです（笑）
by poposuke (2009-03-18 23:27)