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SMALL FACES "THERE ARE BUT FOUR SMALL FACES" [BRITISH BEAT]

SMALL FACESのアメリカでの1stアルバムです。

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1968年にリリースされ、全米178位を記録した本作には、
「ITCHYCOO PARK」(全米16位)、
「TIN SOLDIER」(全米73位)、
が収録されています。

本国イギリスでは絶大な人気を得ていた彼らですが、英DECCA在籍時には何故かアメリカでのレコード・リリースが見送られていました。
DECCAのレコードをアメリカで配給する米LONDONに無視されたのでしょうか?
彼らがIMMEDIATEに移籍した後にシングルは発売されるようになりましたが、まともなプロモーションなどはされていませんでした。

そんな状況の中で、「ITCHYCOO PARK」がいきなり全米16位の大ヒットになってしまいます。
これはラジオから火が付いて、自然発生的にヒットしたものでした。
ろくにプロモーションなどされなくとも、曲が良ければやはり売れるのです。

そのヒットを受けて、急遽アメリカで発売されたのが本作です。

本作はアメリカ編集盤ではありますが、SMALL FACESの全アルバムの中で最も素晴らしい出来だと思います。
普通、アメリカ独自の編集をされたアルバムは、ヒット曲を優先するあまりチグハグな編集になりがちです。
しかし、本作は選曲や編集が絶妙です。
そのため本作の収録曲にハズレはひとつもありません。
その中でも特筆すべきは名曲、「TIN SOLDIER」の存在です。
この一曲が収録されているだけでも、本作を持っている価値があると思います。

この曲はSMALL FACESの全曲の中でも、確実にベスト3入りする名曲です!

私が所有しているのはUSオリジナルのステレオ盤です。
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このアルバムはたいして売れなかったせいか、最近ではあまり見かけません。
この盤の購入金額は4000円弱だったと思いますが、それが高いのか安いのかはよく分かりません。
でも、同時期に英IMMEDIATEからリリースされた『SMALL FACES』のオリジナル盤を大枚はたいて買うのなら、断然このアルバムをおススメします。

また、このアルバムは内容の良さもさることながら、ジャケット・デザインも素晴らしいですね!
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コメント 6

おいどん

「TIN SOLDIER」は映像もバリバリにカッコイイ!マリオットのシャウターぶりがたまりません。
この頃は「ITCHYCOO PARK」や「LAZY SUNDAY」などのフラワー・ポップ系のサウンドも演ってますが、やはりマリオットのシャウターに痺れさせてくれる「TIN SOLDIER」や「TALK TO YOU」がサイコーです。この2曲の映像で完璧にSMALL FACESにハマりました♪
by おいどん (2009-04-26 23:00) 

JD

POPOSUKEさん、こんばんは。
僕もSmall FacesのDecca時代の楽曲がどうして米国でリリースされなかったのか?とても不思議に思っていました。何か理由があったのでしょうね。

ただ、僕は1枚だけ米国でのDJコピー用ホワイトラベルシングルを持っています。「My minds eye」で、英国では回収騒ぎになったバージョンが収録されています。面白いことにRCAの犬のレーベルです。

当時イギリスでのElvisのレコードがRCAレーベルだけれどDeccaプレスだったことから、英Deccaと米RCAとはつながりがあったのでしょうね。
RCAを通じてリリースしようとしていたのかなと推測しています。
by JD (2009-04-27 00:32) 

poposuke

おいどんさん おはようございます

私は「ITCHYCOO PARK」のようなサイケ風味の曲も大好きなのですが、やっぱり「TIN SOLDIER」のようなストレートな楽曲に魅かれてしまいます。

それにしても、彼らの映像はどれもカッコいいですよね!
曲そのものが良いのは当然(!)ですが、見た目や仕草までもがカッコいい!
某CHRIS FARLOWEとは別の意味で魅かれます(笑)

by poposuke (2009-04-27 06:54) 

poposuke

JDさん おはようございます

>僕もSmall FacesのDecca時代の楽曲がどうして米国でリリースされなかったのか?とても不思議に思っていました。何か理由があったのでしょうね。

これはホントに謎ですよね~
米LONDONとしては、アメリカで売れないサウンドだと判断したのでしょうが、どのような基準で判断したのか全く分かりませんね。
英国色が強すぎるのがダメだったのでしょうか?
よく分かりません・・・

>僕は1枚だけ米国でのDJコピー用ホワイトラベルシングルを持っています。
>面白いことにRCAの犬のレーベルです。

それは貴重な盤をお持ちですね!
米LONDONは当てにならないので、RCAからの全米進出を模索していたのでしょうか?
RCAは超メジャー・レーベルですから敷居は高そうですが、可能性としてはアリなんでしょうね!





by poposuke (2009-04-27 07:01) 

もりたん

ポポスケさん、こんにちは!
この投稿のアルバムって、LPレコードですよね??
何年か前にこのリイシューCDが出たんですけれど
そのときのジャケがこのジャケと同じものだったんですが
同じ内容のCDをジャケ違いで持っていたので
リイシューCDは買わなかったんです。
でも改めて見ると、やっぱり良いジャケだなぁ、と。
私が持ってる昔のCD盤のほうは
適当に作られた感じの微妙なジャケなので…(^^ゞ

それにしてもタイトル、スゴイですよね(^^ゞ
バッド・フォーだなんて…(^^ゞ

そういえばロニー・レインのドキュメンタリー映画、まだ見てないなぁ。
ポポスケさん見ましたか??

あとロック映画つながりでもうひとつ。
フーのキース・ムーンの半生を描いた映画が製作されるってウワサを
何年か前に聞いたけど、いまだ出来てないみたいなんですが
映画が出来たら絶対見たいと思ってます♪
キースムーン役はマイク・マイヤーズ。
オースティン・パワーズの人ですw
by もりたん (2009-04-29 11:38) 

poposuke

もりたんさん こんにちは

確か数年前には紙ジャケCDで再発されていましたよね♪

>同じ内容のCDをジャケ違いで持っていたのでリイシューCDは買わなかったんです。

ジャケ違いのCDとは、毒々しい(!)ジャケのCDでしょうか?
このジャケはなかなか良いデザインだと思います。
紙ジャケCDで買う価値はあると思います。
でも、もりたんさんは紙ジャケがあまりお好きでなかったような気が・・・!?

私もロニー・レインのドキュメンタリー映画はまだ見ておりません。
見ようとは思っているのですが、ついつい後回しになっております(汗)

キース・ムーンの映画の件は初めて知りました!
マイク・マイヤーズが主演なのですか?それは楽しみですね~♪
何か情報がありましたら、また教えて下さいね!

by poposuke (2009-04-29 12:08) 

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