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ALAN PRICE SET "THE PRICE TO PLAY" [ANIMALS]

ANIMALSを脱退したALAN PRICEのファースト・アルバムです。

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1966年にALAN PRICE SET名義でリリースされた本作には、
「HI-LILI,HI-LO」(全英11位)、
が収録されています。

このアルバムは地味ながらも、かなりの傑作です。

奇しくもレーベル・メイトととなった古巣の仲間達がガレージ度を深めていくのとは対照的に、ここでの彼は非常にクールなサウンドを追求しています。
本作で取り上げている楽曲はR&Bのカバーなどが中心ですが、ANIMALS時代よりもポップで洗練されています。

本作のプロデュースは彼自身ですが、センスの良い選曲は勿論、ホーン・セクションを加えた演奏やアレンジの良さなどは特筆すべきものがあります。
イギリスの地方都市出身のANIMALSがただのイモバンドで終わらずにワールド・ワイドな人気ビート・グループとなったのは、やはり彼のセンスの良さが大きかったのだと思います。

本作は全体的にとてもクールな雰囲気で決められていますが、「AIN'T THAT PECULIAR」や『I CAN'T TURN YOU LOOSE」などの曲では、ALAN PRICEによるERIC BURDONばりの熱いヴォーカルを聴くことができます。

私が所有しているのはUKオリジナルのモノラル盤です。

レーベルは溝つきのOPEN DECCAラベルです。
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マトリックスは両面1で、タックス・コードは”KT”になっています。

MAC NEILL PRESS製のジャケットは表のみがコーティングされており、裏は上下2辺が折り返されています。
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ちなみにライナーを寄せているのは盟友ERIC BURDONです。

付属していたオリジナル・インナーです。
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このアルバムは地元の中古レコード店で4000円程で購入しました。
値段は安かったのですが、音質はすこぶる良好でした。
やはり英DECCAのサウンドは一味も二味も違います。

このアルバムは素晴らしい内容にもかかわらず、注目度が低いようです。
ANIMALSの評価がイマイチな我が国では、ALAN PRICEの評価が高いはずもありません。
しかし、彼には最近高い評価を得ているGEORGIE FAME等と同等以上の評価があって然るべきだと思います。
GEORGIE FAMEのサウンドが好きな方には、間違いなくこのアルバムも気に入ってもらえると思います。


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テル

こんばんは。
当方ブログにご訪問、またniceまでいただき
有難うございます。
ややぁ~、poposukeさんは30代!ですかぁ。
 
 アランプライスといえば、アニマルズ時代
エリックと双璧をなした人ですよね。
評論家の松村 雄策さんから教えて頂きました。
僕もアニマルズは2枚音源を所有していますが、
また聴きたくなりました。
また遊び機に来ますので、よろしくお願いします。

by テル (2009-06-27 23:46) 

poposuke

テルさん こんばんは

こちらこそniceまで頂き、ありがとうございました!

日本でのANIMALSは「朝日のあたる家」の印象が強すぎるせいか”懐メロ・バンド”的なイメージがあるように思います。
そのメンバーであったALAN PRICEなどはほとんど無視されている存在だと思います(苦笑)

ただ、記事の本文にも書きましたが、彼のサウンドはなかなかオシャレでカッコいいです。
ANIMALSとは完全に別物のサウンドかもしれませんが、聴き比べてみると意外と共通点が多くて面白いですよ。

このように60年代の音楽が中心のブログではありますが、今後とも宜しくお願いします♪

by poposuke (2009-06-28 00:02) 

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