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DAVE CLARK & FRIENDS ベスト5 [DAVE CLARK FIVE]

この3ヵ月くらいの間でこちらに辿り着かれた方はご存じないかもしれませんが、このブログはDAVE CLARK FIVE(以下、面倒なのでDC5)がメインのブログなのです。

最近は過去の記事の移転が中心ですっかりご無沙汰になっていましたが、3ヵ月ぶりにDC5についての記事を書こうかと思います。

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今回登場するのはDAVE CLARK & FRIENDSです。
これについては移転前のブログでもあんまり取り上げていなかったと思います。

DAVE CLARK & FRIENDSについては知らない方が多いと思われるので、彼らについて簡単にご説明します。

1970年夏に解散宣言を出したDC5ですが、彼らが所属していたEMIレコードとの間には年一枚のアルバム・リリース契約がまだ残っていました。
1970年と翌71年は、シングル曲やアルバム未収録の曲などをかき集めて何とかアルバム発表までこぎつけたのですが、とうとうDC5時代の残りネタが尽きてしまいました。
しかし、DC5のドラマー兼プロデューサー兼リーダー兼有能な実業家であるDAVE CLARK社長には莫大な違約金を支払うつもりなど全くありませんでした(笑)
そこで、DAVE CLARK社長はEMIとの契約を履行すべく、DC5時代の盟友MIKE SMITH(リード・ヴォーカル兼キーボード)と数名の腕利きのスタジオ・ミュージシャンを加えたユニット、DAVE CLARK & FRIENDSを結成します。

そして、DAVE CLARK & FRIENDSは1971年から73年までの間に5枚のシングルと1枚のアルバムを残しました・・・
dc070501.JPG
(彼ら唯一のアルバム『DAVE CLARK & FRIENDS』とそのCDです)

以上が彼らについての簡単なプロフィールです。

なんだか敗戦処理ピッチャーのように思えてしまうかもしれませんが、それは間違いではありません(苦笑)

彼らの唯一のアルバム『DAVE CLARK & FRIENDS』は多分にやっつけ仕事的な作品です。
CLARK-SMITH名義の新曲から、何の必然性のないカバー曲、そしてDC5時代のシングル曲までもが、ごった煮状態で収録されています。
DC5末期も同様なのですが、アルバムとしてのまとまりは全然ありません。
唯一の救いは収録曲が14曲(!)もあるので、コスト・パフォーマンス的に優れていることくらいでしょうか(笑)
さすが、DAVE社長!変なところでサービス精神が満点です(苦笑)

しかし、だからと言ってこれは全く無意味な作品ではありません。

そうです!ここにはブリティッシュ・ビート史上最強のシンガー、MIKE SMITHがいるのです!
彼の超強力なシャウト・ヴォーカルはちょっとっくらいのマイナス点なんて帳消しにしてくれます。

ただ、残念なことに、DAVE CLARK & FRIENDSはDC5以上に注目されません。
それは敗戦処理ピッチャー的な低い評価のせいもあるのですが、それ以前に知名度が低すぎるからです。
DC5は知っていても、その続編であるDAVE CLARK & FRIENDSのことを知らない方は多いと思われます。

そんなわけで、DAVE CLARK & FRINENDS(といよりもMIKE SMITH)の魅力をより多くの方々に分かりやすく発信すべく、DAVE CLARK & FRIENDSの超個人的ベスト5をやってみたいと思います。

たった1枚のアルバムと5枚のシングルだけでベスト5というのはちょっと無理があるような気がしますが、細かいことは気にしないで下さいね(笑)

さて、まずは5位からです!

「I'M SORRY BABY」
dc070504.JPG



3rdシングル「RUB IT IN」のB面に収録された、CLARK-SMITH名義のオリジナル曲です。
まずは軽いところからスタートです。
DAVE CLARK & FRIENDSの曲にはDC5時代とちょっと違った雰囲気があります。
DC5末期の頃と比べて肩の力を抜いているMIKE SMITHのヴォーカルもいい感じです。

続いては4位です。

「PUT A LITTLE LOVE IN YOUR HEART」
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ブリティッシュ・ビート好きの方ならお馴染みのアメリカの女性シンガー、JACKIE DeSHANNONのカバー曲です。
『DAVE CLARK & FRIENDS』のラストを飾る曲ですが、実はコレ、DC5時代にシングルとして発売され、全英31位を記録しています(笑)
才女JACKIEの曲自体も当然素晴らしいのですが、やはりここで注目すべきはMIKE SMITHの黒いヴォーカルでしょう!
彼のシャウト・ヴォーカルは曲の雰囲気を完全に黒っぽく変えています。
特に後半はMIKE SMITH節が炸裂しますよ!

ここからはベスト3です!

「THINK OF ME」
画像.jpg



『DAVE CLARK & FRIENDS』に収録されている、CLARK-SMITH名義のオリジナル曲です。
このアルバムには6曲のCLARK-SMITH名義の曲が収録されていますが、その中でも特に気に入っているのがこの曲です。
これもDC5時代のバラードとはちょっと雰囲気が異なりますね。
MIKE SMITHはこのようなしっとりとしたバラードを歌わせても超一流です。
彼はシャウト・ヴォーカルだけのコクのないシンガーではありません。

次は2位です。

「SHA-NA-NA-NA」
dc070503.JPG



これはDAVE CLARK & FRIENDSとしてのラスト・シングルです。
いわずと知れたSTEAMの大ヒット曲のカバーですが、これは完全にオリジナルを凌駕しています。
久しぶりにプロデューサーとしてのDAVE CLARKの実力が発揮された曲だと思います。
ドラムも実に社長さんらしいです(笑)
社長さん本人も気に入っているようで、DAVE CLARK & FRIENDS名義の曲としては唯一ベスト盤にも入っています。
しかし、何よりもこの曲を素晴らしくしているのはやっぱりMIKE SMITHの黒いシャウト・ヴォーカルだと思います!
これぞブリティッシュ・ロック・シンガー!というべき熱いヴォーカルが曲を引き立てています。
この渾身のシャウト・ヴォーカルを聴いて何も感じないブリティッシュ・ビート好きの方はいないでしょう!

最後に1位です!

「SWEET CITY WOMAN」
画像.jpg



この曲はDAVE CLARK & FRIENDSの4thシングルとして発表されました。
原曲はカナダのSTAMPEDERSというグループですが、これもオリジナル曲以上の出来栄えだと思います。
ヴォーカリストとしては不当なくらい低い評価に甘んじているMIKE SMITHですが、彼が唯一評価されているのは”シャウト・ヴォーカル”という一点だけです。
しかし、私はこのようなポップな歌でのMIKE SMITHも実に魅力的なシンガーだと思っています。
”ポップ・シンガー”としてのMIKE SMITHにも、もっと光が当たって欲しいと願っています。


MIKE SMITHはSTEVE MARRIOTTやSTEVE WINWOODなどと同等以上の評価を受けてしかるべきのシンガーだと思います。
しかし、未だに彼が全く評価をされないのは、ただ単に存在が知られていないだけだと思います。
他の人気ビート・グループの看板ヴォーカリスト並みの知名度さえ彼にあれば、もっと正当な評価を受けるはずです。
でも、今の現状では残念ながら不可能でしょうね・・・

なんだかDAVE CLARK & FRIENDSの記事というよりも、MIKE SMITH特集みたくなってしまいましたね(苦笑)


オマケにDAVE CLARK & FRIENDS ベスト5 番外編です。

「RUB IT IN」
dc070505.JPG



これは小さなお子さんのいるご家庭では聴かないで下さいね(笑)

まあ、こんな変なのもあるってことでオシマイです(笑)

あと、それぞれに付いている音声ファイルですが、これは重たいので近日中に削除する予定です。
実際に曲を聴いてみたい方はお早めにどうぞ!

ちなみに、上記の曲はROCK IN BEATから出ていた半ブートCDに全て収録されております。
それに帯と解説を付けたULTRA-VYBEからの日本盤も出ていましたが、どちらもとっくに廃盤です。
でも、このCDは通常のDC5モノより多く見かけるので、中古店やネット・オークションなどで探してみると意外と簡単に見つかるかもしれません。


こんな記事を書くのは久しぶりですね!
次は秋頃までありません(笑)

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コメント 4

veryblue

訪問ありがとうございます。
「Route 123」のveryblueと申します。

よろしければリンクさせてもらってもかまわないでしょうか?
by veryblue (2009-07-06 00:22) 

poposuke

veryblueさん おはようございます

こんな得体の知れないブログで宜しければリンクは大歓迎ですよ!
早速ですが、こちらからもリンクさせて頂きました♪

今後ともどうぞ宜しくお願い致します!
by poposuke (2009-07-06 07:03) 

さよ

念願だったDAVE CLARK・・・FIVEの方だったんですけど(笑)でも、たぶん、私なりに雰囲気は聴けたと思います。
SPENCER DAVISも!!
ずっと聴いてみたいと思いながら後回しになっていたのが聴けて、とっても嬉しかったです。
by さよ (2009-07-07 01:26) 

poposuke

さよさん おはようございます

こんな誰もコメントをくれないような記事にまでコメント&niceを頂き、ありがとうございました!

FRIENDSではなく(笑)、FIVEの方は秋頃にこれでもか!というくらい登場する予定なので、もう少々お待ち下さいね♪

DAVE CLARK & FRIENDSはDC5の燃えカスみたいな印象がありますが、燃え残った灰の中にもキラリと光るモノが必ずあるのです!
この中で、そんなものを見つけて頂ければ嬉しいですね♪

by poposuke (2009-07-07 07:20) 

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