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マニア?それともコレクター? [雑記]

これは一年以上前に書いた記事です。

これを書いていた当時と今とでは状況が少し変わっていますが、とりあえずそのままの状態で記事を移転させてみました。

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先日、私と年齢の近い同業他社の方と世間話をしていました。
世間話が進むうちにお互いの趣味の話、つまり音楽の話で盛り上がりました。
そして、お互いが持っているレコードやCDについての話をしてるうちに、”ポポスケさん(仮名)はコレクターなんですね~”と、妙に感心されてしまいました(笑)
ハード・ロックやメタル好きの彼の方がよっぽどコレクターなんですけどね・・・

私は自分のことを”コレクター”だと思ったことは一度もありません。
その方は私がUKオリジナル盤なんかを所有していると知った時点で、”コレクター”という印象を持たれたようです。
でも、実際には私が所有しているレコードやCDなんて質・量共に大した物はありません。

そもそも私が所有しているレコードの中に、所謂レア盤という物は一枚も存在していません。
BEATLESだと、『PLEASE PLEASE ME』や『WITH THE BEATLES』、『RUBBER SOUL』、『REVOLVER』のUKオリジナル初回プレス盤などがそれにあたりますが、私の家にそんなものは一枚も存在しておりません。

ROLLING STONESについても同様です。
STONESもUK盤・US盤共にある程度は収集できましたが、特に高価な盤はありません。

また、このブログの主役であるDAVE CLARK FIVEについては、ほぼコンプリート状態になっていますが、彼らのオリジナル盤を持っていたところで一般的には何の自慢にもならないでしょう(苦笑)
DC5のオリジナル盤について共感して頂けるのは、このブログを見て頂いている方の中でも15分の1くらい(推定)だと思います。

ただ、私は”コレクター”ではないと思いますけど、ひょっとしたら”マニア”とはいえるかもしれません。
私は60年代の音楽を中心に聴いていますが、今の世の中では60年代の音楽自体がそれほど一般受けするものではないと思います。
そういったマイナー(?)な音楽を愛好しているという意味で、私は”マニア”なのかもしれません。

しかし、”マニア”という言葉よりも、”コレクター”という響きに高尚さ(?)を感じてしまうのは何故でしょう(笑)

(大変勝手ではありますが)私が定義する”コレクター”とは以下の条件に当てはまる人です。

1.レコード及びCDの所有枚数が何千枚単位の人

必ずしも所有枚数が多ければいいとは限りませんが、一つの目安にはなるでしょう。
ちなみに私の所有枚数は特に数えたことがないので具体的には分かりませんが、レコードとCDを合わせても1000枚そこそこでしょう。
やはり、何千枚ものレコードやCDが壁一面を埋め尽くしている光景こそが、コレクターのあるべき姿(?)だろうと思います。
でも、100枚のゴミ盤よりも1枚の名盤の方が、はるかに価値があるような気もします。

2.オーディオ・マニアでもあること

よく、ご自身のオーディオ・システムをブログなどで公開されている方がおられますが、私には絶対に出来ないことです。
なぜなら非常にお粗末なオーディオ・セットだからです・・・
一応、レコードプレイヤーはステレオ用とモノラル用の2台を所有しているのですが、どちらも20年近く酷使している年代物です。
アンプやスピーカーなどもミニコンポに毛が生えたような物です。
とても人様にお見せすることはできません・・・
それに、私はオーディオ購入のための予算があったとしても、全てレコードに使ってしまいそうな気がします。
せっかくのオリジナル盤を少しでも良い音で聴きたいという欲求や願望はあるのですが、なかなかお金が貯まりません(涙)

3.ひとつのアルバムを何枚も所有している人

熱心なBEATLESコレクターの中には、BEATLESのアルバムだけでも100枚以上所有されている方も多いと思います。
それは、ひとつのタイトルだけでも複数枚を所有しているということですよね。
私にはそこまで道を究めることはできません。
私がレコードとCDを合わせて3枚以上所有しているアルバムは、STONESの1stと『THEIR SATANIC』、『BIG HITS』、BEATLESの『PLEASE PLEASE ME』、BEACH BOYSの『PET SOUNDS』、くらいでしょうか。

4.シングル盤またはEP盤を数多く所有している人

個人的には、これこそが真のコレクターとしての最も大きな要素だと思っています。
LPはお金さえあればある程度の枚数を揃えることは可能かと思いますが、シングル盤はそんな簡単に収集できる物ではありません。
やはり、長年の地道な努力やレコードに対する深い愛情が不可欠だと思います。
私は残念ながらほんの僅かな枚数のシングルやEPしか所有しておりません。
数多くのシングルやEPを持っている方々はそれだけでも尊敬に値します。

以上が、勝手に私が定義する”コレクター”です。
幸か不幸か(?)私には一つも当てはまりませんでした。
皆さんはどうですか?

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今になって読んでみると、我ながら能天気な内容ですね(苦笑)

この記事を書いていた去年の夏と今の違いは、数枚しか持っていなかったシングル盤が飛躍的に増えたことですね。
それに『WITH THE BEATLES』や『THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST』のラウド・カット盤を入手しました。ただ、これらはさほど珍しい盤でもないと思います(苦笑)
また、eBay UKを通して海外との取引も始めました。
これは私にとって大きなチャレンジでした。

その他のことについては、あんまり変わっていませんね。
チープな再生環境は以前のままですし、レコードやCDの所有枚数もちょっとは増えましたけど、大幅に増えたというほどでもないです。

本音を言うと、私自身が”コレクター”か”マニア”かというのはどちらでもよいのです(笑)
それ以前に、私は”音楽ファン”でありたいと常に思っています。
自分の好きな音楽への愛情や未知なる音楽への探究心だけは失いたくないですね。
仮にそれらを失ってしまったら、いくら数多くのレコードやCDを所有していたとしても全く意味のないことだと思います。

それと、ごく稀にですが、これから音楽を聴こうとする人や初心者の人を見下して相手にしないマニアやコレクターの人を見かけることがあります。
でも、音楽は一人で独占して楽しむものではありません。
マニアやコレクターの方がたとえ豊富な知識や経験を持ち合わせていたとしても、自分さえ良ければいいという姿勢であれば宝の持ち腐れだと思います。
前にもどこかに書きましたけど、音楽やレコードは人類の貴重な文化遺産です。
私達が今まで楽しんできた音楽やレコードの魅力については、次世代の人達にきちんと伝えていかなければならないと思います。


元は能天気な記事だったはずなのですが、ちょっと大げさな内容で終わってしまいましたね(苦笑)


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へどろん

いやぁ、nice!な記事っすね。
幸い?自分もどれにもあてはまらなかったっす。ほ

>自分の好きな音楽への愛情や未知なる音楽への探究心だけは失いたくないですね。

いやぁ、そうですよね〜、自分はこれ失ったら、所有の音楽ソフト、全部売っているでしょう、うひょ!

>これから音楽を聴こうとする人や初心者の人を見下して相手にしないマニアやコレクターの人

いやぁ、これもたまに見かけますよね。こういう輩見ると小一時間くらい正座させて説教…っていうか反面教師にしなきゃですね、うふ♪

さぁ、また素敵な音楽に身をゆだねますかね…ふふふ、ってもう寝なきゃ!いや〜ん♪
by へどろん (2009-08-17 00:04) 

poposuke

へどろんさん こんばんは

私の勝手な憶測ですが、へどろんさんは3に当てはまるのではないでしょうか?(笑)

>これもたまに見かけますよね
>反面教師にしなきゃですね

私がレコードを集め始めた頃は、今と違って情報が非常に少なくてとても苦労をしました。
なので、たまにこういう人を見かけると腹が立つというよりも悲しい気分になります。
音楽みたいな趣味の世界は楽しみを共有してナンボだと思います。
職人の世界ではないのですから、一見さんお断りみたいなのは変ですよね。

これから私も素敵な音楽を子守唄にして寝ようかと思います♪

by poposuke (2009-08-17 00:20) 

ちーたん

poposukeさん、こんにちは。久々のコメントで失礼します(笑)
マニアとかコレクターとかって、とかく肩身が狭いもの(一般的に話が通じない・入手したブツを自慢できる(理解してくれる)人が周囲にいない・家族の理解が得られない等)じゃないでしょうか。
今はこうしてネット上で同好の方達と容易に情報交換やらコレクション披露やら出来ますが、ついぞ10年程前まではけっこう寂しい感じでした…よね?
そういう意味で、これから新しく我々の愛する60年代の音楽を聴き始めようとしている若人にはとても愛情を感じますし、いろいろ教えてあげたくなります(そんな私もこのジャンルの中では全然若輩ものですが)。
私のよく行くレコ屋さんはお客さん同士のコミュニケーションを大事にしていて、たまたま居合わせたお客さんを仲良くさせるのが本当に上手です。
なかには若い子もいるのですが、そんなときはみんなで昔の自分を懐かしくダブらせながらやさしく?啓蒙活動をしていますよ(笑) 逆に聴き方の新しい切り口を教わることもありますしね。
いわゆる「再評価」というものは固定観念に囚われてしまうと生まれてこないものだと思いますし、そういう意味でも新しいリスナーが入ってきてくれることは歓迎すべきことだと思います。自分達の愛する音楽が後世までずっと聴き継がれていくのってとても素敵なことですもんね!

by ちーたん (2009-08-17 12:37) 

テル

こんばんは。
poposukeさんの想いが良く理解できました。
確かに、最近特に思うことは、同じアーティストの音源を
複数所有するよりも、1枚でも新たな作品に出会いたいなと、
思っています。
あ~ぁ、でも9月9日発売の、ファブ・フォーのステレオおよび
モノBOXセット両方予約しちゃってます。
理想と現実のギャップを埋めるのは難しいですね(笑)
by テル (2009-08-17 23:21) 

poposuke

ちーたんさん こんばんは

私は社会人になってから10年間くらいはレコードやCDの収集をしておりませんでした。
収集を再開させたのは数年前からですが、その間の状況の変化には今でもビックリしております(笑)
私の学生時代には音楽好きの友人がたくさんいたのですが、今は音楽好きの人が身近におりません。
でも、こうしてネット上でいろいろと情報交換出来るのは嬉しいことですね♪

私も最初のうちは情報収集の面で非常に苦労をしました。
なので、このブログを通じて若い方の力に少しでもなれたらといいな~と思っているのですが、私の拙い知識では無理かもしれません(苦笑)

>新しいリスナーが入ってきてくれることは歓迎すべきことだと思います。
>自分達の愛する音楽が後世までずっと聴き継がれていくのってとても素敵なことですもんね!

全く同感です!
仰るように若い方から新しい切り口を教わることだって確かにありますからね♪

by poposuke (2009-08-18 00:19) 

poposuke

テルさん こんばんは

nice!&コメントありがとうございます!

私も未知なる作品に一枚でも多く出会いたいと思っているのですが、困ったことに大好きな作品はレコードでもCDでも欲しくなってしまいます(笑)
好きな作品もひとつやふたつだけならいいのですが、どういうわけかいっぱいあるんですよね(苦笑)

ホントに理想と現実のギャップを埋めるのは難しいと思います(笑)

by poposuke (2009-08-18 00:32) 

プリムローズ

初心者や新しいファンに対して「にわかファン」とレッテルを貼って見下す人は、音楽に限らずいろいろな趣味の世界にいますが、そのような人は心が狭いと思います。

新しいファンに冷たいのは、好きな音楽を独占したいとか、ファンが増えると限定盤などの貴重な品が手に入りにくくなる…といった考えが理由ではないかと思います。
(コンサートをする現役ミュージシャンの場合だとチケット争奪戦があったりしますが…)

しかし、新しいファンを快く受け入れることは、素晴らしい音楽がいつまでも愛され続ける為に必要だと思います。

私は60年代音楽が好きですが、70年代になってからこの世に生まれたので、リアルタイムを知る世代の方から見れば、自分自身も「新しいファン」になるのですから…。
(幸いな事に、音楽関係では他人から「にわかファン」のような扱いを受けたことはありませんが…)
by プリムローズ (2009-08-18 01:44) 

poposuke

プリムローズさん おはようございます

生まれた瞬間からマニアやコレクターなんて人は誰もいないはずです。
誰もが最初は初心者だったはずなのですから、新しいファンの方は快く受け入れてあげたいですよね♪
最初のうちは分からないことがあって当たり前ですからね。
私は今でも分からないことだらけですけど(笑)

>私は60年代音楽が好きですが、70年代になってからこの世に生まれたので、リアルタイムを知る世代の方から見れば、自分自身も「新しいファン」になるのですから…。

私も70年代生まれなので完全な後追い世代です。
でも、音楽の感じ方には後追い世代も初心者も関係ありません。
人それぞれ音楽の感じ方は自由のはずです。
ひとつの曲にも作り手や聴き手の様々な想いが詰まっている、だからこそ音楽は面白いのだと思います。

by poposuke (2009-08-18 07:16) 

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