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MONO MASTERSとシングル盤で聴く’DON'T LET ME DOWN' [BEATLES]

前回の続きです。

その前に敢えて繰り返しますが、レコードとCDの音はあくまで別物だと思います。
フォーマットが違う限り全く同じ音になることはないと思います。
しかし、それはどちらかが上で、どちらかが下ということではありません。
自分にとってそれが”良い音”に感じられれば、どちらも思い存分楽しむのが正解だと思います。
そもそも、素晴らしい音楽はどのような環境で聴いても素晴らしく聴こえるはずですからね!

とはいえ、せっかく苦労して手に入れたMONO BOXです。
無理やりでも金額相当分を記事にしなければ割に合いません(笑)

そんなわけで、まずは『MONO MASTERS』に収録されている「DON'T LET ME DOWN」から聴いてみます。
画像 001.jpg
う~ん、このリマスターCDの音はなかなかいいですね!
まず、音ひとつひとつの輪郭がくっきりしています。
今までのレコードやCDなら奥に引っ込んでいたような音も、このリマスターCDではしっかり聴こえてきそうな気がします。
それに、音の全体的なバランスも良いと思います。
高音や低音域が必要以上に強調された安易なリマスターとは違いますね。
チャラチャラしたデジタルっぽい感じは希薄で、アナログを多分に意識したような丁寧なリマスターだと思います。
個人的には非常に好感の持てる音ですね!

続いて、UKオリジナルのシングル盤です。
dc091902.JPG
さすがにUKオリジナル・シングルの音圧は凄まじいです!
それにシングル盤特有の”三分間一本勝負”的な緊張感も凄いです。
でも、それは音に関係ないですね(笑)

このシングル盤もリマスターCDほどではありませんが、それぞれの音の輪郭がしっかりしています。
特にJOHNのヴォーカルなどはリアルに響いてきます。
そして、それ以上に目立つのがブンブンとうねりを上げるPAULのベースです。
このシングルの核となっているのは必要以上(?)に骨太なベースの音だと思います。


リマスターCDとUKオリジナル・シングルを続けてきいてみましたが、リマスターCDは思っていた以上にアナログの質感に近いと感じました。
今回のリマスターはアナログの雰囲気を上手く残していると思います。

しかし、”アナログ盤の音を忠実に再現”というのはどうでしょうか?

リマスターCDはバランスのとれた”聴きやすい音”ではありますが、シングル盤のライヴのような生々しい迫力がやや減退しています。
特にシングルではこれでもか!と目立ちまくっているベースの音が、リマスターCDでは普通に聴こえてしまうのが気になります。
リマスターCDの音はまとまりが良すぎるせいか、ちょっとだけ優等生的な感じがしますね。

それでも、このリマスターCDをある程度大きな音量で聴いている限り、アナログ盤との違いはそれほど感じられません。
”アナログ盤の音を忠実に再現”とまではなっていませんが、かなり近い雰囲気になっていると思います。
個人的には充分満足できるレベルだと思います!


ただ、次に聴いたシングルだと少し印象が異なるんですよね・・・

それはまた次回の記事で!

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コメント 14

へどろん

おおっと!
なんとも気になるエンディング!
ってことで続きがますます気になった俺なのでした、うふ♪

しかし、やっぱシングル盤は気になる感じですね。なんとも聴いたみたい…って、やっぱモノ・マスターズのどでかい音量で我慢しておきます、うふふ♪
by へどろん (2009-09-20 22:45) 

いたち野郎

ようやくヘルプまできました(笑)
以前のCDは正直そんないい音と感じたことがなかったんですが(音が小さかったから漠然とそう感じたのかもしれません)、今回のリマスタは聴きやすさがあってなかなかいけますねぇ…ポポスケさんも書いてらっしゃいますが、アナログで聴こえなかったような音が聴こえてきて…特にヘルプやフォー・セールはアナログだとこもって聴こえるんで顕著に感じました。

シングルとの聴き比べ…僕もシングルUK盤には衝撃を受けたので、ついつい贔屓してしまいそうです。
by いたち野郎 (2009-09-21 01:58) 

poposuke

へどろんさん おはようございます

続きは今日の記事でやる予定ですよ♪

このリマスターCDはかなり好印象です。
まだ、他のタイトルをほとんど聴いておりませんが、どれも期待できそうな気がします。
でも、私には連休なんて関係ないので、完全制覇の日はいつになるやら・・・
今日もこれから仕事です・・・(涙)
by poposuke (2009-09-21 07:05) 

poposuke

いたち野郎さん おはようございます

もう『HELP』まで進まれたのですか!?
私はやっと『MONO MASTERS』を聴き終わったところです(苦笑)

>アナログで聴こえなかったような音が聴こえてきて…特にヘルプやフォー・セールはアナログだとこもって聴こえるんで顕著に感じました。

私は以前からUKオリジナル盤の『HELP』の音に不満を感じていたので、それがリマスターCDでどのように聴こえるのかは非常に興味がありますね!
次は『HELP!』にしてみようかな?

by poposuke (2009-09-21 07:12) 

DEBDYLAN

こんにちは♪

アナログを持ってない僕は逆にみなさんの記事から、
アナログの音を想像するなんてコトやってます(笑)

MONOはほぼ聴き終えましたが、
『MONO MASTERS』はまだです^^;
アルバムをリリース順に追っかけてるんで、
コイツは最後になりそうです。
シングル集なんで僕的には楽しく聴けるコト間違いナシです^^。

次の曲。。。楽しみにしてますね。

『HELP!』は2 in 1されてるオリジナル・ステレオ・ミックスとの聴き比べを
サラッと楽しんでみたりしました^^。
当たり前ですがMONOの方が自然に感じました。

by DEBDYLAN (2009-09-21 11:50) 

テル

こんちには。
ドント・レット・ミー・ダウンと来ましたか
POPOSUKEさん
>さすがにUKオリジナル・シングルの音圧は凄まじいです!
>それにシングル盤特有の”三分間一本勝負”的な緊張感も凄いです。

そうですか、やっぱりバランスも大切なんでしょうけど、ビートルズの
荒削りというか、ドント・レット~の魅力が良い意味で現れているんで
しょうね。
あと、poposukeさんが言われるようにポールのベースも凄い
ですもんね。ジョンに対してと「献身的」なまでの様を感じ取って
しまいます。
by テル (2009-09-22 10:13) 

JD

POPOSUKEさん、こんばんは。
AmazonUKから無事に届いたようで安心しました。僕の場合、配達にかかる日数もだいたい発送から7日+α程度でした。

ところでBeatlesのMONOのリマスターですが、最初に聴いた時にはかなりアナログっぽい質感の音になったものだと喜びました。しかし、POPOSUKEさんのご指摘の通り、CDに記録された音のレベルが低すぎますね。PPMなど旧CDの方が音が大きいです。レベルを上げるだけなら採用された音源でもできたと思うんですが。
それと、今回の記事での指摘も的確で、どれを聴いても低域が少し薄いですね。
ちなみにStereoのリマスターはレベルも低域もMONOとは違って問題ないです。ネットで噂のAbbeyRoadはベースが大きくてマスタリングの失敗かな?とも思えますが。
by JD (2009-09-23 02:21) 

poposuke

DEBDYLANさん こんばんは

nice!&コメントありがとうございました!

>アナログを持ってない僕は逆にみなさんの記事から、アナログの音を想像するなんてコトやってます(笑)

このリマスターCDはアナログの雰囲気に近いと思いますよ♪
特に初期のシングル曲については好印象です。

>『HELP!』は2 in 1されてるオリジナル・ステレオ・ミックスとの聴き比べをサラッと楽しんでみたりしました^^

私も『MONO MASTERS』の次に『HELP!』を聴きました。
我ながら聴く順番がデタラメですね(苦笑)
個人的に『HELP』のUKオリジナル盤の音質には不満だらけだったのですが、このCDではだいぶ不満が解消されました。
近いうちにそれについても記事にしたいですね♪

by poposuke (2009-09-23 23:52) 

poposuke

テルさん こんばんは

nice!&コメントありがとうございます!

「DON'T LET ME DOWN」はA面よりも好きですね!(笑)
やはり、この曲は映画での印象が強いです。

>やっぱりバランスも大切なんでしょうけど、ビートルズの荒削りというか、ドント・レット~の魅力が良い意味で現れているんでしょうね。

このリマスターCDは良い出来だと思うんですけど、ちょっと迫力不足かもしれませんね。
この曲や「REVOLUTION」なんかは特にそう感じました。
聴きやすい音なのは間違いないんですけどね・・・

でも、多少のマイナス面があったとしても、全体的には合格点を出せると思いますよ♪
といっても、まだ全部聴いていないんですけどね(苦笑)

by poposuke (2009-09-24 00:32) 

poposuke

JDさん こんばんは

おかげ様で無事に届きました。
いろいろとアドバイスして頂き感謝しております♪

>どれを聴いても低域が少し薄いですね。

まだ全部を聴いたわけではないのですが、どれも低域が若干おとなしい感じはしますね。
そのせいかもしれませんけど、曲によってはメリハリがない感じもします。

>ちなみにStereoのリマスターはレベルも低域もMONOとは違って問題ないです。

そうなのですか!?
SETEROはまだ一枚も聴いていないのですが、断然聴きたくなってきましたね!
今はお金が全然ないので、しばらくは無理そうですけど・・・

by poposuke (2009-09-24 00:51) 

JD

PPOSUKEさん、こんばんは。

>おかげ様で無事に届きました。
>いろいろとアドバイスして頂き感謝しております♪

いえいえ、どういたしまして。
と言うか、僕がアドバイスしたのは某社長さん主演映画のDVDを購入されてはどうでしょう?というものだったような(笑)

ところで
>どれを聴いても低域が少し薄いですね。
>ちなみにStereoのリマスターはレベルも低域もMONOとは違って問題ないです。

と書き込みしておきながら、補足が必要と思いました。
実はMONOアルバムは、最初の2枚とMono Mastersしか聴いていない状態での感想でした。その後、Rubber soulを聴いても同じ印象でしたが、SGTはアナログと遜色ないくらいに低域が出ていると思いました。つまり一律ではなさそうです。
それに、PPMを聴いた時には曲ごとにマスタリングが違うと言う印象を受けました。

それとStereoリマスターはMONOよりも低域が出ていると思いますが、記録されている音量レベルはMONOよりは大きいものの最近のCDと比較すれば小さいです。




by JD (2009-09-25 01:15) 

poposuke

JDさん おはようございます

すっかり忘れていましたが、某社長さんのDVDもそのうち買わなければいけませんね(笑)

なかなか時間がないので、まだ『MONO MASTERS』と『HELP!』の2枚しか聴いていない状態ですが、個人的には『HELP!』も好印象でしたよ♪
特に後半のオリジナル・ステレオが(笑)

>SGTはアナログと遜色ないくらいに低域が出ていると思いました。つまり一律ではなさそうです。

そうなのですか?それは一枚一枚を聴くのが楽しみになりますね♪
でも、全てを聴くのにはだいぶ時間が掛かりそうです・・・

by poposuke (2009-09-25 07:05) 

JD

POPOSUKEさん、こんばんは。
こんな投稿をお許しください。
リマスター盤AbbeyRoadについてです。
リマスターMONO盤ばかり聴いた後だったので、
>ベースが大きくてマスタリングの失敗かな?とも思えますが。
とコメントしましたが、実はその後は非常に気に入ってます。

昨日、アナログと聞き比べしたところ、MFSL盤、プロユース盤、旧CDマスター使用盤も(程度の差はあれ)全て低音が伸びていて、マスターテープにはああいう低音が記録されていたとわかりました。
英初版、米初版、独初版は低音はそれほどでもないのですが、仏初版はりマスターCDのバランスに近い音でカッティングされていて驚きました。
やはり、しっかりと聞き比べしてからでないとコメントすべきではありませんでした。申しわけありません。
by JD (2009-09-28 23:33) 

poposuke

JDさん こんばんは

『ABBEY ROAD』ですが、みなさんの感想を聞く限りは評判がいいみたいですね。
私も聴いてみたくなりました♪

それにしても、英米初回盤の他にMFSL盤、独盤、仏盤、プロユース盤・・・、JDさんもいろいろとお持ちですね!
そちらのほうもビックリです(笑)

by poposuke (2009-09-29 23:55) 

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