SSブログ

SAM COOKE "TWISTIN' THE NIGHT AWAY" [その他の音楽]

「ソウル・ミュージック」

中学生だった私には分かったようで、よく分からない言葉でした。

もちろん、それが黒人の音楽を指す言葉であること、英語で魂を意味する言葉であることは理解していました。

しかし、それが具体的に何かは全くピンときませんでした・・・


そんなある日、私は一本のカセット・テープを聴きました。

それは私の母が音楽好きの友人から貰ったカセット・テープでした。

その中身は(今にして思うとですが)SAM COOKEのライヴ・アルバム『SAM COOKE AT THE COPA』(の全部ではなく途中まで・・・)でした。

私は”SAM COOKEという人は黒人の歌手らしい”ということしか知りませんでした。

しかし、私はそのカセット・テープを聴いて大きな衝撃を受けました。
子供心にも”これは凄いライヴだ!”と思いました。
それからこのカセット・テープを繰り返し聴きまくりました。

中でも特に印象的だったのは「IF I HAD A HAMMER」でした。

http://www.youtube.com/watch?v=v9uytEoP6nU

この曲が元々誰の曲で、どんな意味合いを持っていたのか、なんてことは当時の私に知る由もありません。
でも、このライヴ録音を聴いて、私は心底その場所に居合わせたかったと思いました。
また、漠然とですけど、これが「ソウル・ミュージック」なのかな?と思いました。

それから私は少ないお小遣いを持ってレコード店に走りました。
もちろん、SAM COOKEのアルバムを買うためです。

そして、最初に買ったのが『NIGHT BEAT』です。
そのレコード店にはそれしか売っていませんでした(笑)
ただ、このアルバムは中学生にとって少々渋すぎる内容でした(苦笑)
今になって聴くと素晴らしいアルバムだと思うのですが、当時の私にはあまりピンときませんでした。

そこで、お金を貯めてから別のレコード店に走りました。

そして買ったのがこのアルバムです。
dc011102.JPG
RCAでの5作目のアルバム『TWISTIN' THE NIGHT AWAY』です。

これを聴いて今度は漠然とではなく、ハッキリとこれが「ソウル・ミュージック」なんだ!と理解することができました。

私は今でも「ソウル・ミュージック」という言葉をうまく説明することが出来ません。
でも、具体例を挙げることは出来ますね!




タグ:Sam Cooke soul
nice!(1)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 10

しみへん

2月に『The Keen Records Story』 Sam Cooke というkeen時代のコンプリート(らしき)CDが出ます。しかも3CDでamazonで¥890.Sam Cooke は個人的にはRCA時代ですが、keen時代も(jazzっぽいのもありますが)決して悪くもない、と思います。中学生にして「ハーレムスクエア」でなく「コパ」の方で「SOUL」を感じた、というのは素晴らしいですね。

by しみへん (2010-01-12 07:49) 

はじめたろう

昔、ビートたけし(北野武と呼んだ方がいいのかな)が好きな歌手としてサム・クックの名を挙げていたのを覚えています。
「マン・アンド・ヒズ・ミュージック」というベスト盤が好きでよく聴いてましたが、お約束の「ハーレム・スクエア」ライヴには本当に吃驚しましたね。
いちばん好きな曲は「Nothing can change this love」です。
この人の楽曲、まだABKCOが管理してるんでしょうか・・・?
by はじめたろう (2010-01-12 18:45) 

DEBDYLAN

サム・クック、いいですね♪
僕も大好きなシンガーです。

最初に買ったLPは、『AIN'T THAT GOOD NEWS』だったと思います。
もう手元にないと思うけど^^;

↑ではじめたろうさんも仰ってますが、
『ONE NIGHT STAND - SAM COOKE LIVE AT THE HARLEM SQUARE CLUB 1963 』
コレは最高にカッコいいアルバムですね。

オーティス・レディングがサム・クックに憧れてた理由が実感できます。

by DEBDYLAN (2010-01-12 22:02) 

poposuke

しみへんさん こんばんは

私もSAM COOKEはRCA時代の印象が強いのですが、キーン時代もなかなか良いと思います♪

それにしても3CDで890円とは格安ですね!
私も買ってみようかな♪

by poposuke (2010-01-12 23:35) 

poposuke

はじめたろうさん こんばんは

私がハーレム・スクエアのライヴ盤のことを知ったのはずっと後、大人になってからです。
なので、私の中でSAM COOKEのライヴ盤といえば『AT THE COPA』の印象が強いです。
時代背景云々は全く知らずに聴いておりましたが、そんなことは関係なしに素晴らしいライヴ盤だと思っております♪

>この人の楽曲、まだABKCOが管理してるんでしょうか・・・?

私は最近のCDなどを買っていないのでよく分かりませんけど、たぶん今でもABKCOが管理していると思います。

by poposuke (2010-01-12 23:44) 

poposuke

DEBDYLANさん こんばんは

nice!&コメントありがとうございます♪

SAM COOKEのアルバムを聴いたのは10年ぶりくらいでした。
この『TWISTIN' THE NIGHT AWAY』聴いていたら、ついつい学生時代を思い出してしまいました(笑)
彼のライヴ盤は非常に素晴らしいのですが、スタジオ録音盤も同じくらい素晴らしいと思います!
by poposuke (2010-01-13 00:18) 

nobody

はじめまして
僕もsam cookeのat the copaはライブ盤で一番良く聞いてます
普段は60年代〜70年代ブリティッシュ一辺倒なのですが....

by nobody (2010-01-14 11:23) 

poposuke

nobodyさん はじめまして

私の中では、SAM COOKEのライヴ盤=『AT THE COPA』になっています。
それは最初に聴いた印象があまりにも強烈だったからだと思います。

>普段は60年代〜70年代ブリティッシュ一辺倒なのですが....

私も60年代のブリティッシュもの一辺倒だったのですが、最近では違う音楽を聴くことの方が多いですね(苦笑)
それでも、このブログではブリティッシュ・ビートを中心に取り上げていくつもりです。

このようなブログではありますが、今後とも宜しくお願い致します!


by poposuke (2010-01-15 23:34) 

col

はじめまして

それにしてもサム・クックを聴くのに、とても良い入り方?をされましたね

私はいきなりハーレム・スクウェアだったので、その後なかなかそれを越える感動が得られなくて困りました(笑)

今でもコレを越える一枚が見つかりません
by col (2011-09-19 16:29) 

poposuke

colさん はじめまして

恥ずかしいことですが、最近ようやく『SAM COOKE AT THE COPA』のCDを自分で購入しました。
でも、中学生の頃とは見方がちょっと変わりました。
このアルバムの中に見える、あらゆる壁を乗り越えようとする姿勢や、何か新しいものに挑戦しようとする部分に強く魅かれます。
このライヴ盤を白人に迎合しすぎだとか、よそ行きで本当の彼の姿ではないからダメだという人もいますが、わかってないな~と思います。
私自身がちゃんとわかっているのかは疑問ですけどね(苦笑)

このブログでR&Bはたまにしか出てきませんが(汗)、私の好きな音楽のひとつでもあります。
このようなブログではありますが、今後とも宜しくお願い致します!

by poposuke (2011-09-23 19:08) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0