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GERRY & PACEMAKERS 'LA LA LA' [BRITISH BEAT SINGLE]

”マージー・ビート”の最盛期は1963年から64年にかけての時期でした。

1965年に入ると、ロンドンなど他地域出身のR&B系グループやモッズ系グループに人気が奪われてしまったこともあり、多くのマージー系ビート・グループが失速してしまいます。

翌66年になると、大半のマージー系グループは音楽シーンの表舞台から去ってしまいます。
全英チャートの最前線で生き残っていたのは本家本元のBEATLESくらいでしょうか。
もっとも、この時期のBEATLESは既に”マージー・ビート”の枠から外れていたのかもしれませんが・・・

では、1966年に優れたマージー・ビートは存在しなかったのでしょうか?

けっしてそんなことはありません!
”変革の年”であった1966年にも、しっかりマージー・サウンドは生きていたのです!

その一例がこのシングルです。
img005.jpg
GERRY & PACEMAKERSの「LA LA LA」です。
dc011701.JPG
B面は「WITHOUT YOU」です。
両面ともにGERRY MERSDENのオリジナル曲です。

1966年という年は、BEATLESの「PAPERBACK WRITER」やROLLING STONESの「PAINT IT BLACK」、それにJEFF BECKが在籍していたYARDBIRDSによる革新的なシングルがリリースされていた時期です。
ある意味、シングルが中心だった時代の最後の全盛期だったともいえます。

そんな状況の中でリリースされたPACEMAKERSのシングルは、ギターが中心のシンプルかつストレートなビート・ロックです。


この曲は従来のPACEMAKERSのサウンドと若干違った感じはします。
しかし、彼らの基本路線である”ポップさ”や”親しみやすさ”は失われておりません。

彼らはこの変革の時期にもシンプルなビート・ロックで時代と勝負しようとしました。
ただ、その結果は全米チャートで90位、全英チャートではランク外という厳しい現実でした・・・

彼らは時代の流れが読めなかったのではなく、あえて時流には乗らずにポップであり続けようとしたのだと思います。
結果的に彼らは時代に取り残されてしまったのかもしれません.
でも、ポップな姿勢に殉じた彼らには元祖”マージー・ロッカー”としての潔さを感じます。

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コメント 4

reds20061222

全く無名のシングル盤を聴かせてもらうとき、66年あたりの盤でマージーサウンドだと「66年でこれか~」みたいな会話になって、その盤を買ってしまいます。ってそんなにないですが・・・。

逆説的に考えると、時代に取り残されたマージー勢がいるからこそ時代を先走るグループが素晴らしく思えるのかもしれませんね(当たり前か)。

だから、ジェリー・マースデンとかの功績はバカでかいのかもしれません。僕のブログではビートルズなんかよりペースメーカーズのほうが先をいっています。

ということで、TBさせていただきますね~


by reds20061222 (2010-01-19 13:00) 

poposuke

redsさん こんばんは

結果的に彼らは時代に取り残されてしまったのかもしれませんが、今の耳で聴くと逆に古臭さを感じさせません。
今では時代に媚を売った人達の方が古臭く思えてしまいます。

>僕のブログではビートルズなんかよりペースメーカーズのほうが先をいっています。

ご存知だと思いますけど、このブログでもそうなっています(笑)

ということで、TB返しをさせて頂きます(笑)

by poposuke (2010-01-20 01:19) 

poposuke

may_rさん こんばんは

nice!ありがとうございます♪


by poposuke (2010-01-20 01:20) 

poposuke

H Kosugeさん おはようございます

nice!ありがとうございます♪
by poposuke (2010-01-23 09:57) 

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