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DESMOND DEKKER & THE ACES "007 SHANTY TOWN" [その他の音楽]

前の記事にも書きましたが、最近はジャマイカの音楽ばかり聴いています。

でも、この作品も”ブリティッシュ・ビート”と無縁ではありません。
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DESMOND DEKKER & THE ACESの『007 SHANTY TOWN』です。

1967年に英国でリリースされた本作には、「007 (SHANTY TOWN)」(全英14位)が収録されています。

本作はロック・ステディの傑作です。
1967年という時期に英国でリリースされた本作をブリティッシュ・ビート好きの方は無視できないはずです。
本作は当時の英国の若者達がスカやロック・ステディといったジャマイカ発の音楽をどのように捉えていたのかを知る格好のサンプルになります。
本作はメロディアスな佳曲揃いなので、ジャマイカ音楽ファン以外の方にとっても聴きやすいと思います。

DESMOND DEKKERはワールド・ワイドの人気を得た最初のジャマイカ産スターです。
彼よりも前にはジャマイカ出身の少女、MILLIE SMALLが「MY BOY LOLLIPOP」を世界的ヒットにしましたが、英国録音のこの曲は”純ジャマイカ産”と言い難いです。
ジャマイカで録音された本作のタイトル曲「007 (SHANTY TOWN)」は英国向けに制作されたわけではありません。
あくまでも、ジャマイカの不良少年(ルード・ボーイ)に向けられた歌です。

よくロックの歴史ではレゲエを世界にいち早く世界に伝えたのは、70年代のERIC CLAPTONやPAUL SIMONら白人アーティストの功績とされたりします。
それを間違いとは言いませんけど、100%正解ではありません。
本作には収録されていませんが、彼の「ISRAELITES」(全英1位、全米9位)はそれよりも前に世界的なヒットになっています。

彼はこの他にも、「IT MIEK」(全英7位)、JIMMY CLIFFのカヴァー「YOU CAN GET IT IF YOU REALLY WANT」(全英2位)、「SING A LITTLE SONG」(全英16位)のヒットを出しています。
60年代末の英国において、ロック・ステディやレゲエを一般的な位置まで高めたのは彼の大きな功績です。
しかし、彼が60年代末から70年代初頭にかけてヒット曲を連発したのは意外と知られていない事実だと思います。

また、ここ日本での彼の知名度はBOB MARLEYなどと比較するとお話にならないくらい低いのが現状です。
それでも彼の作品はちゃんとCD化されていますし、聴こうと思えば簡単に入手できる状態です。
彼の素晴らしい作品をジャマイカ音楽ファンの方々だけに独占させるのは勿体ないことだと思いますよ!


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しみへん

私もそんなに詳しいわけではありませんが、この手のモノは中毒性が強くて何年かおきにはまっています。
それにしてもこんな物まで出ていたのですね、というかこのあたりのリイシューの情報は全く入ってこないので分かりません。とりあえず聴いているのは『This Is Desmond Dekker 』。
by しみへん (2011-04-25 18:38) 

テル

ご無沙汰です♪

>1967年という時期に英国でリリースされた
>本作をブリティッシュ・ビート好きの方は無視
>できないはずです。

なるほど、どう聴いても英国の音が感じられますね。
デズモンドさんのファッションもとってもイカしてますね。
ヒップしてます。

by テル (2011-05-15 10:42) 

ショボン

お初におじゃまします。
いろんなレコードジャケットが載ってて楽しいブログですね。
また来ます。
by ショボン (2011-08-02 18:07) 

poposuke

しみへんさん 
コメント返しが遅れてしまい申し訳ございませんでした。

私も『THIS IS DESMOND DEKKER』のCDは持っておりますよ♪
ただ、このアルバムとは収録曲がかなり被っているのがちょっと残念ですね。

>というかこのあたりのリイシューの情報は全く入ってこないので分かりません。

同感です。
この辺の情報はちょっと少ない感じがします。
これらを一部のマニアだけの音楽にしておくには勿体ないですよね。

by poposuke (2011-09-23 18:13) 

poposuke

テルさん こんばんは

nice!&コメントありがとうございます♪
また、コメント返しが遅れてしまい申し訳ございませんでした(汗)

>なるほど、どう聴いても英国の音が感じられますね。

彼やJIMMY CLIFFなんかは、かなり早い時期から英国に渡っているので、”SWINGING LONDON"の洗礼を受けているはずです。
彼らの音楽がある意味、英国風味で”聴きやすい”のはそういった要素も強いのだと思いますよ!

by poposuke (2011-09-23 18:44) 

poposuke

ショボンさん はじめまして

コメント返しが遅れて申し訳ないです。

>いろんなレコードジャケットが載ってて楽しいブログですね。

あんまり中身の無いブログではありますが、今後もいろいろなレコードをご紹介したいと思っております。
今後とも宜しくお願い致します。

by poposuke (2011-09-23 18:47) 

poposuke

GetHipさん こんばんは

nice!ありがとうございました♪


by poposuke (2011-09-23 18:48) 

poposuke

yu-papaさん こんばんは

nice!ありがとうございました♪

by poposuke (2011-09-23 18:49) 

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