フラット・ロック [60's AMERICAN ROCK]
”フラット・ロック”
ここ日本ではあまり馴染みのない言葉かもしれません。
私もこの言葉をアメリカの音楽総合サイトALL MUSICで数年前に知りました。
ALL MUSICではKINGSMENやPAUL REVERE & RAIDERS、SONICS、TRASHMENなどがフラット・ロックを代表するグループとして挙げられています。
ただ、同じフラット・ロックという括りでも、R&Bからの影響も濃い北西部勢(KINGSMENやSONICS、RAIDERS)と、丘サーファー・バンド(?)のTRASHMENとでは方向性が異なっているように感じますし、同じ北西部のグループでも爆音サウンドのSONICSと、メジャー・シーンでヒット曲を連発したRAIDERSにも違いはあります。
また、これらのグループは”ガレージ・ロック”というジャンル(?)で括られてもいます。
それでは”フラット・ロック”の定義はどのようなものなのでしょうか?
・ダンス・ホールやパーティーなどでの演奏が活動主体のロック・グループ
・演奏はシンプルかつストレート、というか単純明快
・(例外はあるが)多くのグループがマイナーなレーベルからデビューしている
・当然レコードの制作には時間もお金もかけていないので、サウンド的にはチープ
・英国勢からの影響が薄い65年以前から活動しているグループ
大体こんな感じでしょうか。
特に大きなキーワードとなるのが、ブリティッシュ・インヴェイジョンからの影響が濃いか薄いかという部分だと思います。
かなり大雑把ですが、BEATLESアメリカ上陸前にデビューしているKINGSMENやTRASHMENはフラット・ロックという位置付けになるみたいです。
ブリティッシュ・ビートとは関係なくアメリカで自然発生的に出てきたグループがこのように呼ばれるようです。
逆に、66年以降に雨後の竹の子みたいに発生したグループ、例えばSHADOWS OF KNIGHTやSTANDELLS、SEEDS、LITTER、CHOCOLATE WATCH BANDなどはガレージ・ロックという括りになるのでしょう。
彼らには英国勢からの影響が少なからずありますからね。
でも、広い意味では”フラット・ロック”も”ガレージ・ロック”に含まれることがあるかもしれません。
活動時期などを抜きにすれば両者に共通項は多いですからね。
まあ、音楽のジャンル分けなんてあまり意味のないことですけどね(笑)
よく音楽関連の本には、「BEATLES上陸以前のアメリカではR&Rが絶滅寸前の状態だった」というような記述がありますけど、それは間違っていると思います。
確かにヒット・チャート上での主流ではなかったかもしれませんが、BEATLES上陸前でもフラット・ロック勢のヒット曲は意外と多いですし、各地のローカル・シーンでは数多くのフラット・ロック・バンドの草の根活動が続いていました。
数多くいたフラット・ロック・グループでヒット曲を連発できたのはRAIDERSやKINGSMENなどのごく限られた人達だけです。
大半の人達は一発屋で終わってしまったか、ローカル・ヒーローという存在で終わってしまいました。
しかし、彼らが草の根的な活動を続けてきたからこそ、その後のアメリカン・ロックの復権につながったのだと思います。
それにSONICSのようにヒット曲は無くても、後進のロック・バンドに大きな影響を与えたグループもいます。
彼らには「音楽を変えてやろう!」なんて意気込みは全然なく(笑)、結構軽いノリで音楽をやっていただけかもしれませんけどね。
ただ、個人的にはプロフェッショナルな人達によって隅々まで計算されて作られた緻密な音楽よりも、何も考えていない(?)単純明快な音楽の方が好きだったりします(笑)
私の直近の課題はこの辺のCDやレコードです!
ここ日本ではあまり馴染みのない言葉かもしれません。
私もこの言葉をアメリカの音楽総合サイトALL MUSICで数年前に知りました。
ALL MUSICではKINGSMENやPAUL REVERE & RAIDERS、SONICS、TRASHMENなどがフラット・ロックを代表するグループとして挙げられています。
ただ、同じフラット・ロックという括りでも、R&Bからの影響も濃い北西部勢(KINGSMENやSONICS、RAIDERS)と、丘サーファー・バンド(?)のTRASHMENとでは方向性が異なっているように感じますし、同じ北西部のグループでも爆音サウンドのSONICSと、メジャー・シーンでヒット曲を連発したRAIDERSにも違いはあります。
また、これらのグループは”ガレージ・ロック”というジャンル(?)で括られてもいます。
それでは”フラット・ロック”の定義はどのようなものなのでしょうか?
・ダンス・ホールやパーティーなどでの演奏が活動主体のロック・グループ
・演奏はシンプルかつストレート、というか単純明快
・(例外はあるが)多くのグループがマイナーなレーベルからデビューしている
・当然レコードの制作には時間もお金もかけていないので、サウンド的にはチープ
・英国勢からの影響が薄い65年以前から活動しているグループ
大体こんな感じでしょうか。
特に大きなキーワードとなるのが、ブリティッシュ・インヴェイジョンからの影響が濃いか薄いかという部分だと思います。
かなり大雑把ですが、BEATLESアメリカ上陸前にデビューしているKINGSMENやTRASHMENはフラット・ロックという位置付けになるみたいです。
ブリティッシュ・ビートとは関係なくアメリカで自然発生的に出てきたグループがこのように呼ばれるようです。
逆に、66年以降に雨後の竹の子みたいに発生したグループ、例えばSHADOWS OF KNIGHTやSTANDELLS、SEEDS、LITTER、CHOCOLATE WATCH BANDなどはガレージ・ロックという括りになるのでしょう。
彼らには英国勢からの影響が少なからずありますからね。
でも、広い意味では”フラット・ロック”も”ガレージ・ロック”に含まれることがあるかもしれません。
活動時期などを抜きにすれば両者に共通項は多いですからね。
まあ、音楽のジャンル分けなんてあまり意味のないことですけどね(笑)
よく音楽関連の本には、「BEATLES上陸以前のアメリカではR&Rが絶滅寸前の状態だった」というような記述がありますけど、それは間違っていると思います。
確かにヒット・チャート上での主流ではなかったかもしれませんが、BEATLES上陸前でもフラット・ロック勢のヒット曲は意外と多いですし、各地のローカル・シーンでは数多くのフラット・ロック・バンドの草の根活動が続いていました。
数多くいたフラット・ロック・グループでヒット曲を連発できたのはRAIDERSやKINGSMENなどのごく限られた人達だけです。
大半の人達は一発屋で終わってしまったか、ローカル・ヒーローという存在で終わってしまいました。
しかし、彼らが草の根的な活動を続けてきたからこそ、その後のアメリカン・ロックの復権につながったのだと思います。
それにSONICSのようにヒット曲は無くても、後進のロック・バンドに大きな影響を与えたグループもいます。
彼らには「音楽を変えてやろう!」なんて意気込みは全然なく(笑)、結構軽いノリで音楽をやっていただけかもしれませんけどね。
ただ、個人的にはプロフェッショナルな人達によって隅々まで計算されて作られた緻密な音楽よりも、何も考えていない(?)単純明快な音楽の方が好きだったりします(笑)
私の直近の課題はこの辺のCDやレコードです!
フラット・ロック!大変参考になりました。nice!ですね。
私は、緻密に計算された音楽(ピンクフロイドの1stの様なサイケ等)に魅了された反面、その場のノリで作られたようなキングスメンの様なサウンドの素晴らしさに気付くのは、しばらく経ってからでした。今では、ガレージ・パンクのコンピレーション『Nuggets』に収録されているようなガサツなバンドを愛しています(笑)
by Speakeasy (2013-10-05 13:43)
Speakeasyさん こんにちは
nice!&コメントありがとうございます♪
PINK FLOYDの1stは私も好きですし、大名盤だと思います。
しかし、この手のアルバムを繰り返し聴いていると疲れてしまうことがあります(笑)
そんな時には反動でフラット・ロックやガレージ・パンクのアルバムをよく聴きます。
今はこれらの音楽がマイブームになっています(笑)
どうでもいいことですが、フラット・ロックやガレージ系の曲がBGMでかかっているレコード店はセンスが良いと感じてしまいます。
そのようなお店では必ず何かしらのレコードやCDを購入してしまいますね(笑)
by poposuke (2013-10-05 16:12)
グリンクリンさん こんばんは
nice!ありがとうございました♪
by poposuke (2013-10-05 18:50)
そらへいさん こんばんは
nice!ありがとうございました♪
by poposuke (2013-10-05 21:46)
DEBDYLANさん こんばんは
nice!ありがとうございました♪
by poposuke (2013-10-05 23:38)
ソニックスも嫌いではないッス!!
&スタンデルス…ちょっとストーンズちっくでしたっけ?←何年か前にどなたかのブログで話たんですが、盛り上がりもせずスルーでした(笑)
[花丸]ここだと、一発屋にもなってないジミーなバンドも話題に出来るからアリガタヤ~(≧∇≦;)b←でも、私は好みのだけなのでマニアではありません(^з^)♪~
by ちえ (2013-10-06 11:53)
poposukeさん、こんにちは
フラット・ロックって、我々には微妙なニュアンスの違いでも米国の熱心なファンにとっては大きな違いなのかもしれませんね。
>「BEATLES上陸以前のアメリカではR&Rが絶滅寸前の状態だった」というような記述がありますけど、それは間違っていると思います。
同感です。ビートルズ上陸以前、米ポップスのチャート上の主流がサーフィン・ホット・ロッド、モダン・フォークとしても草の根的には無数のR&R,R&Bバンドがひしめいたのは間違いないですし、世界最大の大衆音楽国をあまりに一面的に捉えた記述だと思います。
by t-izu (2013-10-06 17:30)
ちえさん こんばんは
STANDELLSはSTONESあたりの影響が大きいですね。
ヴォーカルはMICK JAGGERをかなり意識している感じがします。
でも、実際のサウンドはプロデューサーの意向でサイケ風に変えられてしまっていますが・・・
個人的にはそういった逸話の類も嫌いじゃないです(笑)
今後もこのブログではマイナーな人達を取り上げていきますので宜しくお願いします!
もちろんメジャーな人も取り上げますけどね(笑)
by poposuke (2013-10-06 19:14)
t-izuさん こんばんは
私達にはフラット・ロックもガレージ・ロックも似たようなものですけど、あちらの人達の捉え方は結構違うみたいですね。
やはりBEATLES上陸前と後ではかなり違う感じみたいです。
>ビートルズ上陸以前、米ポップスのチャート上の主流がサーフィン・ホット・ロッド、モダン・フォークとしても草の根的には無数のR&R,R&Bバンドがひしめいたのは間違いないですし、世界最大の大衆音楽国をあまりに一面的に捉えた記述だと思います。
英国勢のインパクトが大きかったのは事実でしょうけど、それだけではなかったはずですからね。
それと、たまにですが音楽関連の本で「黒人音楽の良さは英国勢がアメリカの白人層に伝えた」みたいな記述もありますけど、それもちょっと極端だと思います。
確かに英国勢の影響でR&Bなんかを聴き始めた人も多々いるのでしょうけど、それが全てではなかったはずです。
そうでなければELVISなんかは出てこなかったでしょう(笑)
by poposuke (2013-10-06 19:30)
いやぁ、この辺のバンドは全部同じくくりに考えていたダメな俺っす…サウンドの違いも「ナゲッツ」が雑多なように、ってくらいに思っていました…フラット・ロック、勉強になります♪
最近は自分もこの辺をよく聴くんで…まぁ、そんなに持ってないんですけどね、うふ♪
by へどろん (2013-10-06 23:29)
へどろんさん おはようございます
サウンドの違いと言っても、66年以降のグループですと多少ブリティッシュ・ビートっぽくなったり、ファズ・ギターを使ったりという程度で、明確な違いがあるというわけではありません。
個人的にはあまり強くこだわる必要はないと思っております(笑)
>最近は自分もこの辺をよく聴くんで…まぁ、そんなに持ってないんですけどね
実は私もそれほど詳しいわけではありませんし、レコードやCDの所有枚数も多くありません。
代表的な作品を集めるようにしている程度です。
この辺に深入りしすぎると大変なことになりそうな気がしますね(笑)
by poposuke (2013-10-07 06:48)