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札幌レコード店ツアー 2016 [レコード店]

連休中に地元のレコード店巡りをしてきました。

今回は前の「札幌レコード店ツアー」で行かなかったお店を中心に訪問しようと考えていました。

そうなると、選択肢は札幌市の中心街から離れた場所のお店になります。

そこで、最初に訪問したのは「文教堂書店」(白石区南郷通8丁目北1-5)です。
この店を訪れるのは初めてでしたが、地下鉄東西線の南郷7丁目駅の3番出口を出ると、歩いてすぐの場所にありました。
このお店は店名でもお分かりように、古本屋さんも併設しています。
中古レコードやCDを扱う方の店内はそれほど広くありませんでしたが、連休中ということもあってかお客さんの数は多かったです。
肝心な品揃えですが、邦楽と洋楽の比率は半々くらいで、ジャズやクラッシクは少ない印象です。
ただ、洋楽は国内盤がほとんどで、輸入盤の在庫はごく僅かでした。
今回このお店での収穫はありませんでしたが、邦楽・洋楽共にシングル盤の在庫は豊富なので、国内のシングル盤を中心に集めている方には思わぬ掘り出し物があるかもしれません。

次は「音楽創庫タナカ 」(中央区南22条西9丁目1-38電車通り)に移動します。
札幌市内の大体のお店は地下鉄駅の最寄にありますが、このお店は市電でしか行けません。
なので、地下鉄の南郷7丁目駅から大通駅に向かい、地上で市電に乗り換えます。
大通駅からは西4丁目の停留所が近いでしょう。
昨年から札幌の市電はループ化されていますが、お店がある東屯田通り停留所はどちらの方向に乗っても所要時間はあまり変わらないと思います。
とはいえ、私が市電に乗るのは10年ぶりくらいです。いくら地元でも久しぶりに乗ると緊張しましたね(笑)
ちなみに市電の料金は大人170円の定額です。市電に乗ってから小銭を持っていないのに気付いて少し焦りましたが、今はSuicaなども使えます。

「音楽創庫タナカ 」も訪問するのは初めてのお店です。
お店は東屯田通りの停留所を降りるとすぐに見つかりました。
パッと見は小さいお店ですが、店内は意外と奥行きがあり、品揃えもオール・ジャンルで結構充実していました。
洋楽は国内盤が中心ですが、少ないながら輸入盤もいくつかありました。
ただ、海外からの仕入れではなく、地元のコレクターが処分したような感じがします。
全体的な在庫数が多いので、1時間ほど店内で探索していましたが、ここでの収穫は2枚でした。

まずは、何故か今まで持っていなかったMIRACLESの『DOIN' MICKEY'S MONKEY』。
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70年代プレスの再発盤で値段は500円でした。
このアルバムのUSオリジナル盤はそれなりに高価ですし、CDは一度出ただけで長い間廃盤状態です。
盤の状態も良かったですし、この値段なら買いでしょう!

もう1枚はLESLEY GOREの1stアルバムです。
いつもなら買わないようなアルバムですけどね。せっかく遠くまで来たので・・・
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値段は1500円。
USオリジナル盤かと思いきや70年代プレスの再発盤でした。
これはやや微妙な値段ですね。

他にも買おうかと迷った盤が数枚ありました。
SHADOWSの2EMI盤なんかもありましたけど、もう少し安ければ買っていました。
珍しい(?)JIMMY JAMES & THE VAGABONDSの米ATCO盤もちょっと迷いましたが、UKアルバムと収録曲が同じようだったのでパスしました。
どちらかというと、洋楽では黒人音楽系の品揃えが充実しているお店だと思います。
また、邦楽のレコードにも掘り出し物がありそうな雰囲気がします。
少々行きにくい場所にあるので、定期的に通うのは難しいですが、たまに訪れてみたくなる店です。

この後は市電すすきの停留所まで向かい、地下鉄南北線すすきの駅で地下鉄に乗り換えます。
そして、地下鉄平岸駅で降りて「Page ONE」(豊平区平岸1条9丁目2-17)に行こうかと思っていたのですが、市電に乗っている途中で雨が降ってきました。
カバンの中に折り畳み傘は入っていましたが、「Page ONE」は平岸駅から歩くと10分ほど掛かります。
そこで予定を変更して、すすきの停留所では降りずに次の狸小路停留所まで進んで、狸小路7丁目にある札幌市内の定番店「フレッシュ・エアー」(中央区南2条西7丁目)に向かうことにしました。
狸小路はアーケード街なので雨には当たらずに行けますからね。

ちなみに「Page ONE」は、オール・ジャンルで手堅いお店という印象があります。
品揃えは洋楽/ロック系が多く、輸入盤もある程度の枚数があります。
ブリティッシュ・ビート関連のアルバムもUSオリジナル盤がいくつかありましたけど、私が思っている市場価格よりも少し高い値段でした。
それでもコレクターの方などが処分に使いそうな店なので、チェックする価値がある店だと思います。
また、「文教堂書店」や「音楽創庫タナカ 」は昭和のにおいがするマニアックな雰囲気なので、若い方は少々入りにくいかもしれませんが、「Page ONE」は普通の外観なので気軽に行けると思います(笑)

「フレッシュ・エアー」には定期的に行っていますが、昨年末頃から品揃えに大きな変化は無いように感じます。
このお店は海外からの仕入れもあるようですが、最近は少なくなっているのかもしれません。
それでも連休中は2割引きのセールをやっていたので、1枚だけレコードを買いました。

O.V. WRIGHTの『IF IT IS ONLY FOR TONIGHT』です。
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こちらも70年代プレスの再発盤で、値段は1600円でした。
このアルバムの収録曲は所有しているO.V. WRIGHTのBOXセットで全て聴くことができますが、やはり曲順が違うだけでも印象は変わります。
個人的にはBOXセットに入っている『EIGHT MEN AND FOUR WOMEN』よりも、こっちの方が好みです。
曲数は少ないけど、数が多ければ良いってものでもありません。

「フレッシュ・エアー」を出て狸小路を歩いていると、3月いっぱいで閉店したと思っていた「Records-Records」の仮店舗がまだ営業していました!
店内に入ってお店の方に話を聞くと、閉店は5月中頃まで延期になったとのことでした。
このお店には長年世話になりましたし、閉店セールでレコードは3割引きになっています。
日が暮れそうな時間になっていましたが、せっかくなので予定外の買い物をしてから帰ることにしました。
閉店セールは1月の半ばくらいから行われていたので、残っているのは出涸らしのような物しかないと思っていましたが、そうでもありませんでした。
ブリティッシュ・ビート系はUSオリジナル盤を中心に結構な枚数が残っていました。
中にはかなり珍しい盤もありましたが、今回はあえて普段と違った買い物をしてみました。

まずは、RINGOのソロ・アルバム・・・何作目でしたっけ?
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USオリジナル盤で、値段は700円でした。
APPLE期のRINGOのソロ・アルバムは全て聴きましたけど、恥かしながらレーベル移籍後の作品は未聴でした。

続いて、4 SEASONSの『NEW GOLD HITS』。
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USオリジナルのステレオ盤で、値段は1400円でした。
このアルバムはCURBから出ていたCDや、近年発売されたBOXセット(『THE CLASSIC ALBUMS BOX』)で聴いていましたが、それらのCDは収録曲の一部が差し替えられています。
オリジナルの形で聴くには良い機会でしょう!

次はFLEETWOODSの『MR. BLUE』。
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キングレコードの国内盤で、値段は1260円でした。
これは前から探していたアルバムです。
やはり「COME SOFTLY TO ME」は名曲ですね!

TOKENSの『I HEAR TRUMPETS BLOW』。
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USオリジナルのモノラル盤で、値段は840円でした。
良いアルバムなのに捨て値でした・・・

これは全く知らなかったアルバムです。THE BLADES OF GRASSの『ARE NOT FOR SMOKING』。
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UKオリジナルのモノラル盤で、値段は1050円でした。
ジャケットを見てソフト・ロック系のアルバムかな?と思って購入してみましたが、案の定その通りでした。
BEATLESの「HELP」なんかのカバーもありますが、ソフト・ロック好きの方には知られたアルバムなのでしょうか?
このようにRecords-Rcordsではよく知らないレコードをたくさん購入してきました。

これもそんなレコードです。SIDEKICKSの『THE SIDEKICKS FEATURING ”FIFI THE FLEA"』。
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UKオリジナルのステレオ盤で、値段は1750円でした。
これはジャケットの写真とリリース時期(1966年)、メジャーなレコード会社(RCA VICTOR)というキーワードから、”ポップなビート・グループ”と思って購入しました。
実際の音はソフト・ロックっぽい感じでしたけど、アメリカのソフト・ロックというよりも英国のB級ビート・グループがやりそうな音でした。
B級ビート・グループといっても、本国で人気が出ずに欧州各国で活動しているような人達のアルバムみたいです。アップテンポの曲では変なタイミングでファズ・ギターが入ったりして、個人的には結構面白かったです。

次は名前だけ知っていたCANDYMENの『THE CANDYMEN』。
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USオリジナルのステレオ盤で、値段は1400円でした。
彼らはROY ORBISONのバック・バンドを務めていたり、ATLANTA RHYTHM SECTIONの前身バンドでしたが、それ以外のことはよく知りません・・・

こちらはよく知っているワシントンDCのガレージ・バンド、HANGMENの『BITTER SWEET』です。
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USオリジナルのモノラル盤で、値段は700円でした!ジャケットの状態はイマイチでしたけどね。
このアルバムは既に持っているような気がしていたのですが、やはり家にはRADIO ACTIVEから出ていたCDがありました。
しかし、こちらはモノラル盤ですし、この値段ですから買って損はないでしょう!

最後はCRAZY ELEPHANTの『CRAZY ELEPHANT』です。
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USオリジナル盤で、値段は1400円でした。
これも全く知らないアルバムでしたが、KATZ- KASENETZプロダクション作品ということで能天気なバブルガム・サウンドを期待していました。
しかし、中身は意外とへヴィーなサウンドでした。ヒットした「GIMME GIMME GOOD LOVIN'」(全米12位)はまずまず良い曲でしたが、他はそうでもないかな・・・

今回の収穫はこんなところです。
ネットでの買い物では同じ金額を使っても、この内容にはならないと思います。
もちろんネットでの買い物は便利ですし、私も重宝しています。
でも、やはりお店で現物を探していた方が楽しいですし、思ってもいないレコードとの出会いもあるものです。

次回はいつになるか分かりませんが、まだ行っていないお店を含めて第三弾の記事もできればいいと思っています!


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Speakeasy

充実したショッピングだった様ですね。

知らないミュージシャンばかりですが、ジャケットを観ただけで音を聴いてみたくなりました(笑)

by Speakeasy (2016-05-10 08:00) 

lts

こんにちは、poposukeさん。

良いですね、レコ屋巡りの記事は(笑)。まるで自分がレコ屋巡りをしているようだ(ハァハァ)。こんなのを読んでしまうと自分も行きたくなってしまいます。タイムリーなことに新幹線も開通したことだし。

ご購入されたレコの中で唯一 "CRAZY ELEPHANT" だけ持ってました。確か昨年?購入したような気がします。私の場合ジャケで「へヴィー・サイケ?」と当たりをつけて買いました。今でもちょくちょく聴いてます。

他にはyoutubeで確認できたものの中で、Hangmen, Blades of Grass, Lesley Gore を気に入りました。自分も見つけたら買ってみます。

by lts (2016-05-10 21:51) 

poposuke

Speakeasyさん おはようございます

nice!&コメントありがとうございます。

私自身も全く知らなかった人達のレコードもいくつかありましたが、内容はまずまず充実していたと思います。
ただ、閉店セールで安かったとはいえ、調子に乗ってお金を使い過ぎました(苦笑)

by poposuke (2016-05-14 07:59) 

poposuke

ltsさん おはようございます

この記事の店の他に、地下鉄北18条駅の近くにも2軒お店がありますが、市内の主要なお店はこんなところだと思います。
その他にも数店の店がありますけど、邦楽中心であったり、クラシックやジャズが中心のお店なので、当ブログでは割愛しています。
でも、人口190万人台の都市としては少々寂しい状況ではありますね・・・

CRAZY ELEPHANTは裏ジャケのクレジットで内容を想像していましたが、仰るようにジャケットとリリース時期を考えると、この内容でも不思議ではないですよね。
HANGMENはガレージ・ビート好きの方なら外れのない内容ですし、
BLADES OF GRASSはAmazonのレビューで酷評されていましたけど、そんなに悪い内容ではないと思います。LASLEY GOREは収録曲のクオリティーが高いですし、彼女自身の歌唱も素晴らしいです。歌唱力の高さや大人びた見た目も含めて、あまり17歳のアイドルらしくはないですけどね(笑)

by poposuke (2016-05-14 08:24) 

poposuke

はじめたろうさん おはようございます

nice!ありがとうございます!

by poposuke (2016-05-14 08:25) 

lts

poposukeさん、こんばんは。

BLADES OF GRASSが酷評…Amazonでされてる方が1名いますね。どこをどう聞けばこういう評価になるのか自分には分かりません。というかyoutube で確認できた中では一番気に入ったんですが。

LESLEY GOREはこのアルバムリリース時に17歳⁉ 自分の知らない素晴らしい音楽がまだまだ沢山あるということか。

ところで、先日購入したSmall Faces - From the beginning 独盤LPを弊ブログにUPしたんですが、シュリンク付なんです。こんな独盤オリジナルがありますか?どうも70年代プレスの気がして仕方がないんですが。何か情報はありませんか?

by lts (2016-05-14 21:06) 

poposuke

ltsさん おはようございます

BLADES OF GRASSのアルバムはそこまで酷評されるほど悪くないですけどね。大名盤とは言えませんが(笑)、少なくとも水準以下ではないと思います。色んな意見の方がいますから別に酷評したって構いませんけど、それだけを読んでダメな作品だと判断して欲しくはないですよね。

LESLEY GOREのアルバムにはQUINCY JONESが関わっているので楽曲の質は高いです。
それにやっぱり歌は上手いです!私がDVDでよく観る『TAMI SHOW』でも前半の山場で登場しますけど、若くても存在感は凄いです。

先日のItsさんの記事は拝見していたのですが、私が持っているレコードは英米盤あるいは国内盤ばかりで、各国盤については全く詳しくありません。
60年代プレスの独盤のジャケットならラミネート・コーティング有りで間違いないと思いますが、シュリンク付きとなるとさっぱり分かりません(汗)
仰るように少し後の盤のような気もしますが・・・お力になれず申し訳ないです。

by poposuke (2016-05-15 09:14) 

lts

poposukeさん、コメントありがとうございます。

私もSmall Faces は、少なくともジャケットは70年代プレスだと思います…(涙)。まぁこれも勉強なので良いんですが。

LESLEY GOREのアルバムにQUINCY JONES ですか!私QUINCY JONES のファンで、70年代初期以前リリースのレコを見つけ次第買ってます。そうですか、これはLESLEY GORE を買わねば。貴重な情報ありがございました。
by lts (2016-05-15 20:24) 

poposuke

ltsさん こんばんは

LESLEY GOREの1stアルバムはそれなりに売れた作品なので、市場価格はそれほど高くないと思いますし、私のような再発盤を含めれば意外と簡単に見つかりそうです。
今もこのアルバムを聴きながらコメントを書いていますけど、普通に良質な作品だと思いますよ!

by poposuke (2016-05-16 23:14) 

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