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CDの塩ビ焼け [紙ジャケCD]

先日、久しぶりにROLLING STONESの『12×5』のCDを再生したところ、2曲目で音飛びが発生しました。
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これは2006年発売の紙ジャケCDです。
このCDを聴くのは数年ぶりでしたが、購入してからは数回しか再生していません。
盤面に傷があるとは考えにくかったのですが、確認のために見てみると見事なくらい盤面が曇っていました。

これは塩ビ焼け(ビニール焼け)です。
古い輸入レコードで見受けられる現象ですが、レコードの内袋がビニール製の場合、ビニールの可塑剤が化学変化で悪さをしてレコードの盤面を曇らせてしまいます。
この現象が発生してしまうとノイズの原因になりますし、いくらクリーニングしてもレコードの盤面は回復しません。

しかし、塩ビ焼けは国内盤だとあまり見ることがありません。
国内のビニール製内袋には以前から塩ビ焼け対策が施されていると聞いたことがあります。
どういうわけかは分かりませんが、この紙ジャケCDのビニール製内袋は未対策品だったのでしょうか・・・

そんなことを嘆いていても仕方ありません。
元のビニール製内袋は別の物と交換して、CDはクリーナーで盤面を磨いてみることにしました。
CDなら表面の曇りさえ軽減出来れば再生が可能になりそうです。

そこで登場したのが、買ってから一度も使ったことの無かったオーデイオテクニカのCDクリーナー AT6036です。
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BELMONTS "CARNIVAL OF HITS" [紙ジャケCD]

去年はブリティッシュ・ビート系のCDやレコードよりも、そのルーツとなった音楽や同時代に影響を与えたであろう音楽を中心に集めていました。

こういったブリティッシュ・ビートの元ネタ追求は学生時代から定期的に行っていたのですが、ここ数年で古いR&RやR&Bの国内盤CDが安価で発売されたのは非常に大きかったです。
去年は調子に乗って結構な枚数を購入してしまいました(苦笑)

その中でもマイ・ブームだったのはドゥーワップです。
ドゥーワップの素晴らしいアルバムはたくさんありますが、最近特に気に入っているのがこのアルバムです。
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BELMONTSの『CARNIVAL OF HITS』です。

1962年にリリースされ全米113位を記録した本作には、「COME ON LITTLE ANGEL」(全米28位)、「TELL ME WHY」(全米18位)、「DON'T GET AROUND MUCH ANYMORE」(全米58位)、「I NEED SOMEONE」(全米75位)が収録されています。

本作はBELMONTS単独名義としては最初のアルバムでもあります。
同時期にソロで大活躍していたDION DiMUCCI在籍時の作品も勿論気に入っているのですが、それよりもこのアルバムの方が素晴らしいですね!
看板シンガーが抜けた後のグループは人気低迷するのが世の常かもしれませんが、彼らがヒット曲を出し続けたのは変わらぬチームワークとハーモニーの素晴らしさ、それに取り上げた楽曲の良さがあったからでしょう!

所謂ホワイト・ドゥーワップのグループは星の数ほどいましたが、私の中でBELMONTSは別格です。
ホワイト・ドゥーワップ=BELMONTSと言ってもいいくらいだと思っています。
やはり、彼らの音楽にはストリートの匂いがします。
ニュー・ヨークの下町の貧しいイタリア系少年達が、大好きな歌をストリートで歌うことによってのし上がっていく・・・、こんな光景は同時代の他のアーティスト達にもあったと思います。
でも、そういったストーリーは彼らが最も似合っています。
彼らよりも技術的に優れたドゥー・ワップ・グループもいるのでしょうけど、歌が上手いだけの人達にはあまり魅力を感じないんですよね。

BELMONTSはドゥーワップのブームが去った60年代半ば以降もメンバー・チェンジを経て、しぶとく生き続けます。
70年代初頭のR&Rリヴァイバルの流れに乗り、DION & BELMONTSの一時的な再結成や、傑作アルバム『CIGARS, ACAPPELLA, CANDY』(1972年)をリリースしたりします。
『CIGARS, ACAPPELLA, CANDY』はアカペラの教科書みたいなアルバムです。
今なら国内盤CDが廉価で発売されているので、興味のある方は在庫があるうちに是非!

ところで、この『CARNIVAL OF HITS』のCDはOLDAYS RECORDSから発売されています。

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紙ジャケCD [紙ジャケCD]

先週は仕事が忙しくて帰宅時間は連日深夜でした。
まあ、帰宅時間が遅いのは別にいいのですが、ずっとパソコンで書類や資料作りをやっていたせいで肩こりが悪化してしまいました・・・

そんなわけで昨日はブログの更新を断念して最近購入したCDを聴いていました。

今さらではありますが、BEATLESのリマスターCDです。
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つい先日BEATLESのステレオ・リマスターCDを買い揃えました。
既に『ホワイト・アルバム』以降の作品は持っていたので、それ以前のアルバムをまとめて購入しました。
これで長い間世話になった旧規格CDともお別れです。
巷ではBEATLESのリマスターLPが話題になっておりますが、今頃になってCDとはね・・・(苦笑)
ちなみに横に写っているMONO BOXはほとんど聴いておりません。
完全に宝の持ち腐れです(汗)

BEATLESもそうでしたが、私が所有しているブリティッシュ・ビート系のCDはほとんどが旧規格盤です。
しかも、ROLLING STONESやWHO、SMALL FACES、PRETTY THINGSのは一番最初にCD化された時の年代物です。
私はCDをCDラジカセで聴くことも多いですし(笑)、CDの音質にそれほどこだわりがありません。
しかし、さすがに20年以上前に購入したCDの音には少々不満を感じるようになっていました。
そこでブリティッシュ・ビート系のCDをまとめて買い直すことにしました。

まず最初に買い直したのはROLLONG STONESのCDです。
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旧規格盤はUK1stと2nd、UK盤『BIG HITS』、それにほとんど聴かない(笑)『HOT ROCKS』を除いて全て処分しました。
この中では『12×5』のリマスターが特に素晴らしかったですね。
これだけでも買い直した価値があったと思います。
あとSTONESはUS1stと六角形のを揃えたら完了です。

今回、新たに購入したのは紙ジャケCDです。
私は紙ジャケットという物に何の思い入れもありませんけど、収納面でプラスになるのは非常に大きいです。
今の私には収納場所の確保が最重要課題ですからね(笑)

そんなわけで、他に買い直したのも全て紙ジャケCDです。
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これらの大半は中古品で、どれも1000円前後です。
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CDの良いところは気軽に聴くことができるという点ですけど、紙ジャケCDはいろいろと面倒です。
私は紙ジャケCDの扱いにくいところが嫌いでした。
レコードの場合は多少手間がかかっても「元々そういうものだ」と思いますけど、CDで同じ手間がかかるとどういうわけか非常に腹立たしく感じます(苦笑)
でも、保護袋をシールなしの物に変更するとCDを取り出すのが少し楽になりました。
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KINKS ”THE PYE ALBUM COLLECTION” [紙ジャケCD]

このBOXセットは少し前にamazon UKで購入しました。

KINKSの『THE PYE ALBUM CLLECTION』です。
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このBOXには(KINKSがPYEレーベル在籍時にリリースした)10枚のアルバムが紙ジャケCDで収められています。

このBOXセットは5年ほど前に発売されたモノですが、今でも大きな価値があると思います。
ここでの1stアルバムや『FACE TO FACE』には貴重なステレオ・バージョンが収録されていますし、逆に『ARTHUR』にはこれまた貴重なモノラル・バージョンが収録されています。
これらは現行のCDでは聴くことができません。

また、このBOXの紙ジャケには普段見慣れたUK盤のジャケット・デザインではなく、珍しい各国盤のジャケット・デザインを採用しているのも楽しいところです。

1stは日本盤のジャケットです。
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また、『KINDA KINKS』はドイツ盤、
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『THE KINK KONTROVERSY』はイタリア盤、
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『FACE TO FACE』はギリシャ盤、
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『SOMETHING ELSE BY THE KINKS』は日本盤、
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『LIVE AT THE KELVIN HALL』はフランス盤、
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『THE VILLAGE GREEN ~』はイタリア盤、
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『ARTHUR』はオランダ盤のジャケットになっています。
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残りの2枚はUK盤のジャケットなので省略です(笑)

レーベルもその時代のPYEレーベルを模したものになっています。
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このBOXセットの値段はamazon UKで4000円(送料込)でした。
1枚あたりの値段が400円だと考えれば非常にお買い得だと思います。

ここまでは良いことばかりですが、このBOXセットには致命的(?)な問題があります。

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CRISPIAN ST PETERS "FOLLOW ME" [紙ジャケCD]

このようなアルバムが紙ジャケCD化されるなんて、まだまだ日本のレコード会社も捨てたものではありませんね!

とは言っても、発売されたのは2年も前の話ですけど・・・(苦笑)
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CRISPIAN ST PETERSの『FOLLOW ME』です。

1966年にリリースされた本作には、「YOU WERE ON MY MIND」(全英2位)、「THE PIED PIPER」(全英5位)が収録されています。

CRISPIAN ST PETERSはイギリスのケント州出身のシンガー・ソング・ライターです。
この時期のシンガー・ソング・ライターといえば、BOB DYLANやDONOVANに代表されるようなフォーク/フォーク・ロック的な流れの人達を連想しますが、彼の場合は少し異なります。
彼はこの時期のイギリスでは珍しい(?)ポップなサウンドが売りのシンガー・ソング・ライターでした。
デビュー・アルバムである本作でも、2曲のヒット・シングル以外は全て彼の自作曲です。

1966年のNMEコンサートの映像です。

2曲目が「THE PIED PIPER」です。
歌唱力はやや微妙(?)かもしれませんが、曲は良いしルックスも悪くありません。
彼にはそれなりのスター性があったのだと思います。

2曲の大ヒット曲を出して順風満帆かと思われた彼ですが(「THE PIED PIPER」は全米でも4位の特大ヒット!)、翌67年以降のシングルが全英チャート入りすることはありませんでした。
変革の時代に”ポップな”シンガー・ソング・ライターはお呼びじゃなかったのかもしれません。

しかし、今はさらに時代が変わりました。
今なら過去の時代を客観的に見ることができます。
彼のようなシンガー・ソング・ライターも今の視点で再評価されるべきだと思います。

ただ、いつも疑問に思うのですが、ブリティッシュ・ビート勢の中でも何故かソロ・シンガーはあまり評価されない傾向にあります。
彼のように黒っぽくないシンガーだと尚更です。
ブリティッシュ・ビートは”ビート・グループ”だけのものではないと思うのですが・・・

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PETER & GORDON "IN TOUCH WITH PETER AND GORDON" [紙ジャケCD]

つい最近まで全然知らなかったのですが、今月17日に元PETER & GORDONのGORDON WALLERが亡くなってしまいました。
死因は心臓発作のようです。
享年64歳、まだまだ元気でやれる年齢なのに・・・

今日は彼を偲んで、このCDを聴いていました。
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PETER & GORODNのUK2ndアルバム、『IN TOUCH WITH PETER AND GORDON』です。

彼らのアルバムの中では少々地味な作品かもしれませんが、個人的には一番よく聴くアルバムです。

それにジャケットのセンスも素晴らしい!

以前はUKデジパックCDを持っていたのですが、ジャケット目当てで紙ジャケCDに買い替えました。
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もちろん、裏もきちんと再現されています。

レーベルもオリジナルの”BLUE COLUMBIA”にちなんで(?)、黒地に青いロゴになっています。
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このアルバムにはLennon-McCartney提供の「I DON'T WANT TO SEE YOU AGAIN」(全米16位)が収録されています。


彼らはLennon-McCartney(というかPAUL)の提供曲を多く取り上げています。
そのせいか、彼らは”BEATLESの弟分”みたいな捉え方をされることが多いようです。
BEATLESが彼らの成功を後押ししたのは事実だと思いますが、彼らはそれだけで成功したわけではありません。

あまり話題になることはありませんが、彼らには素晴らしいオリジナル曲が数多くあります。
実際、このアルバムにも3曲のオリジナル曲が収録されています。
どれも派手さはありませんが、水準以上の佳曲だと思います。
また、カバー曲にしても、フォーク、トラッド、ブルース、古いR&Rなど、幅広いジャンルの曲を取り上げています。
彼らは”フォーク・デュオ”みたいに思われがちですが、一筋縄ではいかない音楽性を持っていました。
特にトラッド・ソングをブリティッシュ・ビートに昇華させるのは彼らの十八番でした。
彼らの高いアレンジ能力はもっと評価されてもよいと思います。


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PAPER DOLLS "PAPER DOLLS HOUSE" [紙ジャケCD]

過去の記事を移す作業が面倒になってきました。

というわけで新しい記事です。

今回は紙ジャケCDを取り上げます。
このブログはレコードだけを取り上げるブログではありません。

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本題に入る前にちょっとだけ寄り道をします。

今回の記事のために紙ジャケCDというカテゴリーを作ってみましたが、私自身はそれほど紙ジャケという物に興味を持っておりません。
ただ、紙ジャケ・ブーム(?)をきっかけにして、様々な作品がCD化されることは大変喜ばしいことだと思っています。

紙ジャケには熱心なファンがいると同時に、妙に毛嫌いする人も存在します。
嫌う理由としては、紙ジャケにしている分値段が高い、プラケースよりも扱いにくい、といったところでしょうか。

まあ、それはもっともな理由かとも思いますが、紙ジャケだからこそ初CD化された貴重な作品が多いのも事実です。
紙ジャケは嫌うのは個人の勝手なので別に構いませんが、そんなことで頑なにならずに、貴重な音楽を聴ける喜びを味わった方がよっぽど楽しいと思うのですが、どうでしょうか?

変なこだわりのために素晴らしい音楽を聴く機会を逃してしまうのは勿体ないことだと思います。

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能書きはここまでです。
本題に入ります。


今回取り上げるのはこのアルバムです。
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ちょっと怪しげな感じのするジャケットです。

彼女達の名前はPAPER DOLLS、「SOMETHING HERE IN MY HEART」(全英11位)だけの一発ヒット屋さんです。
彼女達は1968年にイギリスのPYEレーベルからデビューしました。
本作は彼女達の最初で最後のアルバムです。

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