5日前に書いたけど、公開するのを忘れていた記事です(汗)

先日手元に届いた『PARADISE, HAWAIIAN STYLE』です。

ELVISの(21作目の)主演映画のサウンド・トラック盤として1966年にリリースされた本作は全米15位を記録しました。

購入したのはUSオリジナルのモノラル盤です。


本作の内容ですが、普通に良いです。
ELVISの代表曲といえるようなキラー・ナンバーは収録されておりませんが、彼のアルバムにはありがちな(?)明らかにハズレの曲もありませんし、収録曲の水準は高い方だと思います。
傑作だとか名盤とは言えませんけど、佳作とは十分断言できる内容です。
特にB面は地味ながらも佳曲揃いです。
いつもながら収録時間が短いのは玉にキズですけど(笑)

ただ、「60年代以降のELVISには価値が無い!」と頑なに思い込んでいる人にとっては、ふ抜けて堕落した内容のアルバムなのでしょうね(苦笑)

それと、「BEATLESが『REVOLVER』を出した66年で、ELVISのサントラ盤なんて時代遅れだ!」なんて決めつけている方もいるかもしれません。

確かに音楽は時代を映す鏡でもあります。
音楽と時代背景をリンクさせるのはある意味当然のことですし、音楽を評価する上での大きな要素のひとつだと思います。

しかし、そればかりに捉えられてしまうのもどうかと思います。
「66年でこのサウンドだから」、「BEATLES以前だから」というような色眼鏡で見てしまうと、いくら優れた音楽であっても色あせて見えてしまうことがあると思います。

でも、今は21世紀になってから10年以上経っています。
もうそろそろ、そんな色眼鏡を外してみても良いのではないかと思います。
65年も66年も、今から50年近く前ということには変わりありませんからね(笑)

そうすると今までとは違った光景が見えてくると思います。
古臭いと決めつけていた音楽も意外と新鮮に聴こえてくるかもしれません。

聴かず嫌いの方が多い(?)ELVISの60年代のサントラ盤についても同様だと思います。
今まで時代遅れと無視されてきたような音楽も、今現在の視点で再評価すべきではないでしょうか?
音楽面では優れているけど、変なレッテルを貼られて過小評価されている音楽は沢山あります。