あんまり年末年始という感じがしないので、今日も通常モードの記事です。

今日取り上げるのはRAYMOND FROGGATTの1stアルバム『THE VOICE AND WRITING OF RAYMOND FROGGATT』(1968年)です。

取り上げるといっても私がこの人について知っていることといえば、彼がバーミンガム出身のシンガーソングライターであることくらいです(汗)

それと我らがDAVE CLARK FIVEがカヴァーしてヒットした「RED BALLOON」の作者ということです。
私がこのアルバムを購入したのは、「RED BALLOON」のオリジナル版が収録されているからです。

「RED BALLOON」の副題「CALLOW-LA-VITA」というのは元々のタイトルだったみたいですけど、社長さんがカヴァーした際に「RED BALLOON」に改題したようです。
社長版「RED BALLOON」は全英7位の大ヒットになりましたが、残念なことに彼のオリジナル版はあまり売れませんでした。
欧州諸国では本国よりもウケが良かったみたいですけど・・・

彼のオリジナル版はフォーキーで不思議な浮遊感があります。
これはこれで悪くないと思いますけど、個人的には聴きなれたDC5版の方が好きです。
DC5版は社長さんが目立ち過ぎているのがマイナス点ですけど(笑)

セールス面ではイマイチだったにもかかわらず、彼がこのアルバムをリリースすることができたのは(当時彼が所属していた)英POLYDORがDC5のヒットに便乗したからだと思います(笑)
それと、彼のソングライターとしての才能も買われていたのでしょうね。
実際、このアルバムに収録されている楽曲はどれも高水準です。
どの曲も基本的にはフォーキーなサウンドですが、ところどころにカントリーっぽい味付けやサイケの匂いも漂っています。
この時期のフォーキー・ポップが好きな方には確実に楽しめる内容のアルバムだと思います。