FOUNDATIONSの2枚目のアルバムはライヴ盤です。

本作は1968年にリリースされました。

本作はランカシャーのSOUTHPORT とNELSONという所でライヴ収録されたとのことですが、

半分ほどの曲はスタジオ録音に歓声を被せただけの偽ライヴです(苦笑)

この年にヒットしていた「BACK ON MY FEET AGAIN」(全英18位)は、

明らかにシングル・バージョンに歓声を被せただけの偽ライヴです。
どうせならスタジオ・ライヴにするなど、もう少し上手にやれば良いのにと思います(笑)
それでもアルバム全体としてはライヴ盤っぽい雰囲気になっています。
いくつかの曲は本物のライヴ収録なので当然ですけどね(笑)
ヒット曲以外はカヴァー曲が多いですけど、むしろそちらの方が本作の聴きどころだと思います。

以前にも同じことを書きましたけど、英国の黒人・白人の混成グループはあまり人気がありません。
このFOUNDATIONSもそうですけど、EQUALS、GENO WASHINGTON & THE RAM JAM BAND、JIMMY JAMES & THE VAGABONDS、HERBIE GOINS & THE NIGHTTIMERS・・・ここ日本ではどれも不人気グループです。
本国ではそれなりに人気があった人達ばかりですけど、どういうわけか日本ではあまり評価されておりません。
「ブリティッシュ・ビート」、「R&B(またはノーザン・ソウル)」、「スカ(またはブルービート)」、どのキーワードに当てはめても中途半端に見えてしまうからでしょうか?
でも、彼らも60年代英国の音楽シーンにとって重要な一部分なのは間違いありません。
少なくとも「ブリティッシュ・ビート」に興味がある方には欠かせない存在だと思います。

FOUNDATIONSはPYEレーベルの敏腕プロデューサーTONY MACAULAYが絡んでいるので、「ソフト・ロック」というカテゴリーに括られてしまうことが多いです。
勿論それも間違いではありません。
しかし、それが彼らの評価を限定的にしてしまう要因のような気がします。
例えばですけど、このライヴ・アルバムはノーザン・ソウル好きの方が聴いても充分楽しめると思います。
私のようなブリティッシュ・ビート好きにとっても同様です。
特に本作に収録されているカヴァー曲のカッコ良さはなかなかのものですよ!
ただ、私の場合は偽ライヴという胡散臭さも楽しんでいますけどね(笑)
彼らはソフト・ロック好きの方だけに独占させるのは勿体ない存在だと思います!