このアルバムは全く売れませんでした。
そのため、本作のモノラル盤は今ではレア・アイテムになっており、たまに見かけても10000円以上の価格が付いています。
それに対して、このステレオ盤は比較的よく見かけます。
それでも、私が以前購入した時は4000円位でしたが、今では同程度の物は倍以上の価格が付いています。
ちなみにこのステレオ盤はリアル・ステレオではなく、モノラル音源を電気処理してステレオ風にした擬似ステレオ盤です。
ひとえに擬似ステレオといってもピンからキリまでありますが、これはダメな方の代表作です。
近年、“デラックス・エディション”として本作のリアル・ステレオ・バージョンがCD化されましたが、その素晴らしい音質とこの擬似ステレオ盤の音を比較すると、(少し大袈裟ですが)FMラジオとAMラジオのくらいの違いがあります。
音質が劣悪な擬似ステレオ盤ですが、アメリカのガレージ・バンド達に大きな影響を与え、愛聴されたのも、AMラジオの音のようなこの盤だったはずです。
勿論、モノラル盤も流通していたはずですが、当時のアメリカの市場性を考えるとステレオ盤の方が多かったと思います。
この擬似ステレオ盤は低音域と高音域が非常に痩せています。
そのせいで、JOHN ENTWHISTLEのベースとKEITH MOONのドラムの音が引っ込んでしまっています。
つまり、WHOが誇るテクニカルな部分が目立たなくなっているのです。
そのかわりに目立っているのが、ROGER DALTRYのヴォーカルとPETE TOWNSHENDのギターです。
このアルバムはあまり売れませんでしたが、アメリカのガレージ・バンド達からはこのアルバムの収録曲が結構早い時期からカバーされています。
きっと、ガレージ・バンド達からはハードなサウンドながらも、ポップでメロディアスな曲そのものの良さが支持されたのでしょう。
それと、この盤の持つ“音”に、自分達と同じ匂いを感じたのかもしれません。
現在のオーディオ的な視点から見ると擬似ステレオ盤という物は、何の価値も持たない物かもしれませんが、60年代当時、アメリカの多くの若者達がこの“音”を聴いていたという事実には大きな意義があると思います。
音質のことは抜きにしても、このUS盤独自の素晴らしいジャケット・デザインだけを取っても、このアルバムを持っている価値はあると思います。
そのため、本作のモノラル盤は今ではレア・アイテムになっており、たまに見かけても10000円以上の価格が付いています。
それに対して、このステレオ盤は比較的よく見かけます。
それでも、私が以前購入した時は4000円位でしたが、今では同程度の物は倍以上の価格が付いています。
ちなみにこのステレオ盤はリアル・ステレオではなく、モノラル音源を電気処理してステレオ風にした擬似ステレオ盤です。
ひとえに擬似ステレオといってもピンからキリまでありますが、これはダメな方の代表作です。
近年、“デラックス・エディション”として本作のリアル・ステレオ・バージョンがCD化されましたが、その素晴らしい音質とこの擬似ステレオ盤の音を比較すると、(少し大袈裟ですが)FMラジオとAMラジオのくらいの違いがあります。
音質が劣悪な擬似ステレオ盤ですが、アメリカのガレージ・バンド達に大きな影響を与え、愛聴されたのも、AMラジオの音のようなこの盤だったはずです。
勿論、モノラル盤も流通していたはずですが、当時のアメリカの市場性を考えるとステレオ盤の方が多かったと思います。
この擬似ステレオ盤は低音域と高音域が非常に痩せています。
そのせいで、JOHN ENTWHISTLEのベースとKEITH MOONのドラムの音が引っ込んでしまっています。
つまり、WHOが誇るテクニカルな部分が目立たなくなっているのです。
そのかわりに目立っているのが、ROGER DALTRYのヴォーカルとPETE TOWNSHENDのギターです。
このアルバムはあまり売れませんでしたが、アメリカのガレージ・バンド達からはこのアルバムの収録曲が結構早い時期からカバーされています。
きっと、ガレージ・バンド達からはハードなサウンドながらも、ポップでメロディアスな曲そのものの良さが支持されたのでしょう。
それと、この盤の持つ“音”に、自分達と同じ匂いを感じたのかもしれません。
現在のオーディオ的な視点から見ると擬似ステレオ盤という物は、何の価値も持たない物かもしれませんが、60年代当時、アメリカの多くの若者達がこの“音”を聴いていたという事実には大きな意義があると思います。
音質のことは抜きにしても、このUS盤独自の素晴らしいジャケット・デザインだけを取っても、このアルバムを持っている価値はあると思います。