YARDBIRDSのアメリカでの2作目です。

1966年にリリースされ、全米53位まで上昇した本作には、
「HEART FULL OF SOUL」(全米9位)、
「I'M A MAN」(全米17位)、
が収録されています。

本作のA面には、彼らの代表的なシングル曲「HEART FULL OF SOUL」や、ライヴでも重要なレパートリーであった「I'M A MAN」(スタジオ・バージョン)が収録されています。
その他にも先鋭的かつポップな佳曲が揃っています。
そして、最後のダメ押しにJEFF BECKのテーマ曲ともいえる「THE TRAIN KEPT A-ROLLIN'」が控えています。
このA面はなかなか素晴らしい内容です。

この時期のYARDBIRDSは本国イギリスは勿論、アメリカでもヒット曲を連発していました。
YARDBIRDSはROLLING STONESと同じくらいアメリカのガレージ・バンド達から愛され、そして強い影響を与えていました。
それは、このアルバムに収録されている曲などの印象が非常に強かったからだと思われます。

このA面の内容の良さは、この時期の彼らがいかに充実していたかを物語っています。

そして、B面にはUKファースト『FIVE LIVE YARDBIRDS』から抜粋されたライヴ音源が4曲収録されています。
勿論、ここでのリード・ギターはJEFF BECKではなくERIC CLAPTONです。

このB面は充実した内容のA面と比較すると幾分中途半端な内容に思えます。
ここで中途半端にこのライヴ録音を聴くなら、やはりUK盤『FIVE LIVE YARDBIRDS』でフルに聴くのが筋でしょう。
それにいくらアメリカでは未発表だっととはいえ、2年前の音源を引っ張り出してくるのも、やや強引さを感じてしまいます(アメリカらしいやり方ですが・・・)。
そのため、私はこのB面をほとんど聴きません。
強いて言えば、「I'M A MAN」のスタジオ・バージョンとライヴ・バージョンを聴き比べることがあるくらいです。

このアルバムを全体的に見ると若干微妙な内容ではあります。
やはり、B面のライヴ録音がマイナス要素になっているように感じます。

それでもジャケット・デザインがカッコいいので良しとしましょう!

いかにもビート・グループらしいデザインのジャケットだと思います。