昨日の記事の続きです。

HONEYCOMBSの2ndアルバムです。


1965年にリリースされた本作は全然売れませんでした。

1965年といえば、ROLLING STONESをはじめとするR&B色の濃いビート・グループの人気が沸騰した時期です。
また、THE WHOなどのモッズ系グループがデビューした時期でもあり、BEATLESが傑作アルバム『RUBBER SOUL』をリリースした年でもあります。

そんな時期にリリースされた本作は、前作同様JOE MEEK節が大全開しています。
ただ、この時期になると異次元空間を彷徨うようなスペーシー・サウンドは明らかに時代遅れでした。

しかし、ここまで開き直っていると、何故か潔さを感じてしまいます。
前作では違和感があったJOE MEEKのサウンドも、ここではあまり違和感がありません。
むしろ、普通のプロデュースなら物足りないような気がします(笑)

JOE MEEKの異様な(?)”バスルーム・サウンド”も聴き慣れてくると、なかなかいいものです(笑)

本作の聴きどころは、逆上気味のタイトル曲(HOWARD-BLAIKLEY作)や、「LOVE IN TOKYO」(笑)、紅一点のHONEY LANTREE嬢がリード・ヴォーカルを務める「SOMETHING I GOT TO TELL YOU」でしょうか。

それと、RAY DAVIES提供の「EMPTINESS」かな?
これはレーベル(PYE)繋がりなのでしょうね。

KINKSファンなら本作は必聴です(笑)