にやけた顔が怪しげな青年、それがCHRIS MONTEZです。



CHRIS MONTEZは1962年の「LET’S DANCE」(全米4位)や「SOME KINDA FUN」(全米43位)のヒット曲で知られている、LA在住のチカーノ・ロッカーです。
彼の英国ツアーにはデビュー直後のBEATLESが同行していたので、BEATLESファンにもお馴染みの存在(?)だと思います。
この時期の彼の曲はオカマチックなヴォーカルとチープなオルガン・サウンドを特長とした、楽しいビート・ナンバーが中心でした。

そんな彼がA&Mレーベルに移籍して路線変更したのがこのアルバムです。

1966年にリリースされ、全米33位まで上昇した本作には、
「CALL ME」(全米22位)、
「THE MORE I SEE YOU」(全米16位)、
が収録されています。

本作は極上のソフト・ロック・アルバムに仕上がっています。
楽曲・アレンジ共に非常に洗練されており、典型的なA&Mの音になっていると思います。

単純明快で楽しいサウンドだった「LET’S DANCE」の頃とは対照的な内容ともいえますが、彼のオカマチックなフニャフニャ・ヴォーカルだけは健在です。