今はこのシングルを聴きながら、この記事を書いています。

ERIC MORRISの「HUMPTY DUMPTY」英BLUE BEAT盤です。

このシングル盤はeBay UKで落札してから、たったの4日間で手元に届きました。
これはずっと前から欲しかったシングル盤だっただけに、非常に嬉しかったです!

「HUMPTY DUMPTY」は最初期のスカ・ナンバーのひとつで、英国では設立されて間もないBLUE BEATレーベルから1961年に発売されました。
蛇足ですが、英国でスカが”ブルー・ビート”と呼ばれたのは、このレーベルの影響からです。
皆さんご存知だと思いますが・・・

この曲は在英ジャマイカ人だけではなく、新しもの好きのモッズ達の間でも話題になりました。
それは、この曲が生まれたばかりの”スカ”という特殊なリズムを持った音楽だったこともありますが、曲そのものは英国人なら誰でも親しんできた童謡だったというのも大きかったのだと思います。

私がこの曲の存在をはじめて知ったのは、この映像からでした。

『POP GEAR』でのTOMMY QUICKLY & REMO FOURです。
この映像は中学生か高校生の頃にビデオで観たはずなのですが、妙に印象に残っています。
それはこれを観てカッコ悪いと思ったからです(笑)
サウンドがどうだという以前に、童謡を題材にしていること自体が非常にカッコ悪いと思えたのです。
今考えると若気の至りですね(苦笑)

ちなみに当時の私はTOMMY QUICKLYやREMO FOURなんて全然知りませんでしたし、「HUMPTY DUMPTY」のオリジナルが誰かなんてことも知りませんでした。
というか知ろうともしなかったです(苦笑)
それに当時はそれを調べる方法すらありませんでした・・・

それから少したって聴いたのがこのアルバムです。

YARDBIRDSの『FIVE LIVE YARDBIRDS』です。
私の大好きなA面ラストの「RESPECTABLE」の途中でリズム・チェンジして、「HUMPTY DUMPTY」が歌われています。
これは非常にカッコいいと思いました!
そして、ここで「これはスカのリズムなんだ!」とようやく気付きました。
それと同時に、この当時は「HUMPTY DUMPTY」を取り上げるのが流行っていたのかな?という疑問も抱くようになりました。

その疑問がある程度解けたのは、このアルバムを入手してからでした。

GEORGIE FAMEの説明不要のライヴ盤です。
このアルバムのハイライトは「ESO BESO」と「HUMPTY DUMPTY」だと思います。
この2曲は昔も今も大好きです。
私はここでの作者のクレジットを見て、「HUMPTY DUMPTY」が初めてカバー曲だということを知りましたし、どうやらそのオリジナルはERIC MORRISという人らしいということも分かりました。
そして、スカ=ブルー・ビートがモッズ達から支持されていたことも、このアルバムを聴いて理解することができました。