ここ最近はターンテーブルを動かしていないことに気が付きました。

この数週間はレコードを全く購入していなかったこともありますが、聴くのはCDばかりでした。

でも、たまにはターンテーブルを動かしてやらなければいけないな~と思って、先ほどEPを2枚選んで聴きました。
こういう時にEPは手頃で良いです。
シングルだと短すぎるし、LPだと気が重い時には長すぎます。

まず最初に聴いたEPがコレでした。

THE EYESの『THE ARRIVAL OF THE EYES』です。
勿論、これは1966年にリリースされたEPの再発盤です。
というか、オリジナル盤の現物なんて見たことがありません(苦笑)

このブログをお読みの方ならご存知かと思いますけど、EYESはTHE WHOのライバル・グループとして売りだされたウエスト・ロンドン出身の5人組モッズ・バンドでした。
彼らはこのEPと、変名グループPUPILS名義でROLLING STONESのトリビュート・アルバムを一枚残しています。
しかし、残念なことに彼らは全然売れませんでした。

このEPにも収録されている彼らの自作曲は非常にカッコ良いのですが、演奏はヨレヨレで荒っぽいですし、プロダクションは雑すぎます。
曲の良し悪し以前にメジャーな存在には絶対になり得ないサウンドだと思います(笑)
彼らのライバル(?)であったWHOやSMALL FACESが売れたのは、勢いや荒々しさの中にもポップで聴きやすい部分が所々にあったからだと思います。

ただ、これはフリーク・ビートというか、ガレージ・バンドが好きな方にはたまらないサウンドだと思います。
雰囲気的にはブリティッシュ・ビートやモッズというよりも、(66年の)アメリカのガレージ・バンドがコピーしたTHE WHOみたいな感じです。
このEPにも含まれている「I'M ROWED OUT」や「MY DEGERRATION」(「MY GENERATION」のアンサー・ソング?)などは明らかにWHOを意識した曲です。
それらを何の先入観もなしに聴くとSHADOWS OF KNIGHTとかCOUNT FIVEなんかの親戚だと思ってしまいそうですけど(笑)、翳りがあって湿り気のある独特のサウンドはやっぱり英国的かもしれません。
個人的にこういう音は嫌いではありません。
むしろ好きな方です(笑)

このEPを聴いたのはしばらくぶりでしたが、60年代のガレージ・バンドを集中的に聴きたくなってきましたね!