札幌市の狸小路商店街といえばレコード店の密集地、というのは過去の話です。
この2、3年で狸小路商店街のある札幌市中央区のレコード店はすっかり少なくなってしまいました。

札幌には中央区以外に、地下鉄南北線北18条駅(北区)、南北線平岸駅(豊平区)、東西線南郷通7丁目駅(白石区)などにもレコード店があります。
店の数は少ないのですが、それぞれ特長のある個性的なお店だと思います。

私はその中でも北18条駅の近くにあるレコード店「楽音舎」(北区北18条西5丁目)に行くことはあるのですが、白石区や豊平区のお店に行く機会はなかなかありませんでした。
しかし、先週末は時間があったので、久しぶりに白石区と豊平区のレコード店へ行ってきました。

まず訪問したのは、地下鉄東西線南郷通7丁目駅から歩いて10分弱ほどの場所にある「サイクルレコード」(白石区本郷通(南)5丁目南4-18)です。
このお店を訪問するのは初めてでしたが、商店街の中ではなく、どちらかといえば住宅地のような場所にあります。
このような立地で営業して大丈夫なのか?と余計な心配をしてしまいます。
店内はそれほど広くありませんが、レコード棚は非常に見やすく好印象です。
品揃えはオール・ジャンルで、在庫内容は国内盤がほとんどです。
古いR&Rやドゥーワップの再発盤などで輸入盤も僅かにありましたが、珍しい盤を見つけることはできませんでした。
ただ、全体的に価格帯はリーズナブルだと思います。
ちなみに店内の壁には、少し前に購入したDEL VIKINGSの『THEY SING...THEY SWING』のUSオリジナル盤が飾られていました。
しかし、値段を見ると1万円超えでした。
勿論、盤やジャケットの状態次第ですけど、これはちょっと高過ぎるかな?

次に訪問したのは、南郷通7丁目駅のすぐそばにある「文教堂書店」(白石区南道通8丁目北1-5大塚ビル1F)です。
こちらを訪問するのは半年ぶりくらいです。
このお店はその名の通り古本なども扱っています。
昔ながらの中古店というたたずまいのお店ですが、レコード棚はきちんと整理されていて見やすいです。
在庫内容は国内盤が中心です。
特にシングルやSP盤は掘り出し物が多数ありそうな雰囲気です。
どちらかといえば邦楽の方が充実している印象ですが、洋楽でも意外と面白い物が出てきたりします。
恐らくマニアの方の処分が多いお店なのでしょうね。
定期的に通うのは難しいけど、たまに訪問すると良い店だと思います。
今回は購入しようか迷った盤がいくつかあったのですが、結局収穫はありませんでした。

そして、南郷通7丁目駅から南北線平岸駅へ移動します。
前にも書いたかもしれませんが、札幌市の地下鉄を土日祝日に複数回乗る場合はドニチカ切符(520円)を買うと便利です。
地下鉄を3回以上乗ると通常の切符を買うよりもお得です。
ドニチカ切符は券売機で購入することができます。

地下鉄平岸駅から10分ほど歩くと、「PAGE ONE」(豊平区平岸1条9丁目2-17平岸ハイツ1F)があります。
このお店を訪れるのは1年ぶりです。
他の店と比べるとやや行きにくい場所にありますが、行ってみる価値がある店だと思います。
品揃えはオール・ジャンルで、在庫量はかなり豊富です。
ブリティッシュ・ビート系の珍しいUSオリジナル盤もありますし、数は少ないですがUKオリジナル盤もいくつかありました。
また、黒人音楽のオリジナル盤・再発盤も充実しています。
ただ、このお店は値段が高めなのが難点です。
ブリティッシュ・ビートのUSオリジナル盤の値段にしても、平均的な価格よりも3割ほど高く感じます。
人気盤や希少盤なら話は別ですが、ブリティッシュ・ビートのUSアルバムで3000円を超える値段だと買う気がなくなります。
黒人音楽のオリジナル盤にしても同様です。
興味深いレコードはいくつもあったのですが、価格面で躊躇してしまいました。
それに在庫が多いのは良いのですが、在庫の半分以上が壁面の棚に収納されています。
壁面の棚ではレコードの背表紙しか見えません。
しかも、棚にレコードがぎっしりと詰められているので、非常に探しにくいです。

しかし、3店舗も回って収穫が無いのも考えものです。
そこで、無理やり(?)探し出したのがこの2枚です。