今回はかなり長い記事です。

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空前のブリティッシュ・ビート・ブームは怪しげな便乗企画盤を数多く生み出しました。

勿論、そういった企画盤の多くはアメリカで製作されました。
市場規模が巨大なアメリカには大小様々なレコード会社が存在していましたが、突然降ってわいたブリティッシュ・ビート・ブームはひと山当てるチャンスでした。
特に弱小レコード会社にとって、外国発の流行は好き勝手な解釈の便乗盤を出せる絶好の機会です。
そうして、今のような情報化社会では絶対にアウトないんちきアルバムが多数発売されました。
当ブログの過去記事で取り上げたBUGGSなんかもそんな一枚です。

このようなアルバムにはいくつかの共通点があります。

・あまり聞いたことのないレーベルから発売されている。
・ジャケットの背表紙に文字表記が無い。
・レーベル面がひと回り小さい。

この3点が揃っていると確実にインチキ度が高いアルバムです。
そして、それらの多くは低予算かつ短期間で制作されているので、あらゆる面で安っぽく作られています。

アメリカで発売されたブリティッシュ・ビート・ブームに便乗した企画盤はかなりの枚数があります。
アメリカにはそのようなアルバムを集めたサイトもあるくらいです。

しかし、ブリティッシュ・ビートの本場である英国にもこのような企画盤はいくつか出ています。

今回は英国でビート・ブーム期に出ていた企画アルバムを取り上げます!