怪しいビート・ブーム便乗企画盤の米国編です。

こういった企画盤の種類は本場である英国よりも、圧倒的にアメリカの方が多いです。
アメリカは英国と比べて市場規模が大きく、レコード会社の数も多いので当然と言えば当然なのですが、怪しい度が高いのも圧倒的にアメリカの方です。

当時は今のような情報化社会ではありませんでしたし、アメリカは本場の英国から遠く離れています。
バレなければ多少の嘘や誇張は問題なかったのでしょう。
そんな細かいことよりも、せっかくの流行物でひと山当てる方が重要です。

そのような企画盤でも、当然ですがまともな物も存在しています。

・メジャーなレコード会社のメイン・レーベルから発売されている物。
・ヒット曲を多数出しているような有名アーティストの物。

これらに当てはまる物としては、SUPREMES、MARY WELLS、CHET ATKINS、JACK NITZSCHEなどのアルバムです。
勿論、ここではこれらを除外します。

また、ブリティッシュ・ビートっぽいイメージで売り出しているけども、ブリティッシュ・ビートのカバー曲がひとつも含まれていないアルバム(例:『THE BEST OF THE SIR DOUGLAS QUINTET』)も、ここでは除外します。

そうなると、かなり枚数が絞られてきそうですが、それでもアメリカには怪しい盤がいくつもあります。

まずは怪しいアルバムの基本形からです。