新生TREMELOES最初のアルバムです。


BRIAN POOLEに去られたTREMELOESは、従来の所属レーベルDECCAから英CBSレーベルに移籍しました。
そして、新しいヴォーカリストとして愛らしいルックスの若者、LEN ”CHIP” HAWKES(ベーシストも兼任)を加入させ再スタートを切ります。

そうした状況の中、1967年にリリースされ全英15位まで上昇した本作には、
「HERE COMES MY BABY」(全英4位)、
「EVEN THE BAD TIMES ARE GOOD」(全英4位)、
が収録されています。

このアルバムはかなりの傑作です!

まず、彼らの演奏能力の高さは相変わらずですが、本作では彼ら自身が主役になった分、以前より華やかな雰囲気になっています。
コーラス・ワークなども以前より磨きがかかって、素晴らしいものに進化しています。

また、本作に収録されている曲はどれもポップでキャッチーなものばかりです。
まず、冒頭のヒット曲「HERE COMES MY BABY」からして、完璧な演奏とアレンジで魅せてくれます。

そして、そこから「RUN BABY RUN(BACK INTO MY ARMS)」へ続くA面の流れなどは本当に完璧だと思います。
更にその他の収録曲も、他人の曲が中心ではありますがハズレなどは一切ありません。
若いヴォーカリストが加入したせいか、どの曲も勢いに溢れています。

とても高いクオリティーで、親しみやすい本作は隠れた名盤と言えるかもしれません。

ちなみに、本作のB面の冒頭は「GOOD DAY SUNSHINE」のカバーです・・・・