移転前のブログで何度も取り上げました(苦笑)、MANFERD MANNのUS盤です。


以前からこのブログを見て頂いている方には、すっかりお馴染みのジャケです(笑)

1968年にリリースされ、全米176位を記録した本作には、
「THE MIGHTY QUINN」(全米10位)、
が収録されています。

本作は「THE MIGHTY QUINN」の大ヒットにより、急遽アメリカで編集されたアルバムです。

本作は同時期のUK盤『MIGHTY GARVEY』に準じた内容になっていますが、イギリスでのヒット・シングル「SEMI-DETACHED SUBURBAN MR.JAMES」が追加されています。

(この曲は「THE MIGHTY QUINN」よりも好きです。ちなみにベースはKLAUS VOORMANNです。知っていると思うけど・・・)
この曲が追加された代わりに、曲間を繋ぐ役割を果たしていた「HAPPY FAMILIES」がカットされています。
また、曲順も大幅に変更されています。

本作はジャケットがあんなの(笑)ですが、中身の方はかなりの傑作です。
勿論、UK盤『MIGHTY GARVEY』も素晴らしい内容ですが、本作もそれと同等の価値があると思っています。

UK盤『MIGHTY GARVEY』は『SGT. PEPPER'S』風の構成になっていました。
このアルバムにトータル性(?)を持たせるために曲間に挿入されたのが、3曲の「HAPPY FAMILIES」です。
ところが、本作ではそれが全てカットされています。
基本的に本作は1966年から68年頃に録音された曲を寄せ集めた作品です。
そのため、本作は非常にまとまりのない編集アルバムになる可能性がありました。

しかし、このアルバムからは微塵もそんなことは感じられません。
それは、収録されている一曲一曲の出来が素晴らしいからだと思います。
本作には捨て曲などありません。どれも本当に素晴らしい!
本作は、いい曲ばかりが集まっていると、曲順やトータル性などに関係なく良いアルバムが出来るという代表的な例だと思います。

個人的に本作(並びにUK盤『MIGHTY GARVEY』)は、ZOMBIESの『ODESSEY』と並ぶ傑作アルバムだと思っています。