私がEQUALSの存在を知ったのは、CLASHの4thアルバム『SANDINISTA!』に収録されていた彼らのカバー曲「POLICE ON MY BACK」でした。
CLASH版「POLICE ON MY BACK」がとても気に入った私は、そのオリジナルであるEQUALSについても興味を持ちました。
そして手に入れたのがこのアルバムでした。
しかし、最初に彼らのアルバムを入手しようと思い立ってからは、10年以上の歳月が経っていました・・・


このアルバムは1967年にリリースされた彼らの1stアルバム(全英10位)です。

残念ながらこのアルバムには「POLICE ON MY BACK」は収録されていません(2ndに収録)でしたが、彼ら最大のヒット曲「BABY,COME BACK」(全英1位)が収録されています。

EQUALSは巡業先のドイツで人気に火が付き、本国イギリスでも人気グループの仲間入りをしました。
彼らは本国イギリスで「BABY,COME BACK」を含めて、6曲のシングルをチャート入りさせています。
多分、CLASHのメンバー達も少年時代に彼らの曲に親しんでいたんでしょう。

このグループのメンバー5人の内、フロントマンであるGORDON兄弟とギタリストのEDDIE GRANTは西インド諸島出身の黒人です。
そんな彼らのベースにある音楽として思い浮かぶのは”ブルー・ビート”です。
しかし、実際にブルー・ビート色はそれほど濃いわけでもなく、基本的なサウンドは力強くストレートなビート・ロックです。
このアルバムの曲は全てEDDIE GRANTを中心とした彼らのオリジナルですが、どの曲もパワフルかつ親しみやすいものばかりです。
どこか”男気”を感じさせる彼らの曲は、男気溢れるCLASHもカバーせざるを得なかったように思います。