私の大好きなPAUL JONESのEPです。


1967年にリリースされ全英1位を記録した本作には、
「PRIVILEGE」、
「FREE ME」、
「(MY POOR HEART IS SURELY) BREAKING」、
「I'VE BEEN A BAD,BAD BOY」(全英5位)、
が収録されています。

PAUL JONESの自作曲、「(MY POOR HEART IS SURELY) BREAKING」を除く3曲は、彼の主演映画『傷だらけのアイドル』の挿入曲です。

このEPはMANFRED MANNを脱退し、ソロに転向した彼の人気絶頂期の作品です。
この時期の彼は、渋いR&BやブルースをクールにキメていたMANFRED MANN時代とは違い、ゴージャスなサウンドのポップ路線(=アイドル路線)を歩んでいました。

この時期の彼は所謂”アイドル”だったこともあり、MANFRED MANN在籍時と比較すると全くといっていいほど評価されていません。
でも、超実力派の彼はどんな歌を歌わせてもやっぱり上手いです!
ゴージャスでポップな収録曲も、曲自体の出来が良いこともあり全く違和感なく聴くことができます。
元々、MANFRED MANN時代のシングルもポップな曲が多かったように思います。

このEPで特にカッコいいのは、劇中で手錠をされながら熱唱する「FREE ME」と、彼の自作曲「(MY POOR HEART IS SURELY) BREAKING」です。
PAUL JONESは作曲家としてあまり評価されませんが、R&B系のカッコいい佳曲が多いと思います。
(My Heart Is Surely) Breaking.mp3