”ブルー・アイド・ソウル”という言葉で思い浮かぶのはRASCALSでしょう。
他にもMITCH RYDERやRIGHTEOUS BROTHERSなどが挙げられます。

どれも私の大好きなアーティスト達ですが、”ブルー・アイド・ソウル”の中で忘れてはならないグループがいます。

それが、今回紹介するSOUL SURVIVORSです。

SOUL SURVIVORSはニュージャージーで結成されました。
彼らは1966年に1stシングル、翌67年には2ndシングルをリリースしますが、全くの不発に終わります。
しかし、そんな状況の中で彼らに転機が訪れます。
彼らはR&B界の新進気鋭ソング・ライター/プロデューサー・チームであるGAMBLE&HUFFに誘われ、活動の拠点をフィラデルフィアに移します。
そこでGAMBLE&HUFFから提供されたシングル「EXPRESSWAY TO YOUR HEART」が全米4位の大ヒットとなってしまったのです。

この大ヒットを受けて制作されたのが、彼らの1stアルバムである『WHEN THE WHISTLE BLOWS ANYTHING GOES』です。

(写真はCOLLECTABLESからの再発CDです)

本作は1967年にリリースされ全米123位を記録しました。

彼らのサウンドはRASCALSからの影響を強く受けています。
実際、本作に収録されている幾つかの曲はRASCALSにそっくりです。
しかし、彼らにはRASCALSよりも荒々しく、ワイルドな魅力があります。
それに1967年という時期もあってか、本作にはサイケデリックな雰囲気も所々に散りばめられています。

彼らを代表するヒット曲「EXPRESSWAY TO YOUR HEART」です。
Expressway to Your Heart.mp3

この他の収録曲はSAM COOKEやJAMES BROWNなどのR&Bカバーが中心です。
中でも、OTIS REDDINGの「RESPECT」のカバーはワイルドなガレージR&Bで秀逸です。
Respect.mp3

彼らはこの後、「EXPLOSION IN YOUR SOUL」(全米33位)、「IMPOSSIBLE MISSION(MISSION IMPOSSIBLE)」(全米68位)のスマッシュ・ヒットを放ちますが、人気は急落してしまいます。
68年には2ndアルバム『TAKE ANOTHER LOOK』をリリースしますが、これは全く話題になることもなくノー・チャートに終わってしまいます。
そして、活動が頭打ちになってしまった彼らは活動を停止してしまいます。