今回もアメリカ物です。
ブリティッシュ物の記事と比べると、露骨にアクセス数が落ちてしまうようですが・・・

最近、このアルバムの人気は高いようですね。

このジャケット写真を撮るのには苦労しました。
どうしても私の姿がジャケットに写ってしまいます(苦笑)

MONKEESの主演映画のサウンド・トラック盤である本作は、1968年にリリースされ全米45位を記録しました。
ちなみに本作のプロデュースはMONKEES自身です。

この時期のMONKEESは人気凋落気味でした。
彼らの起死回生作となるはずだった主演映画も賛否両論(”否”の方が多い!?)で興行成績は振るわなかったようです。
当然のことですが、そのサウンド・トラック盤である本作も映画の不振と比例するように、セールス的には惨敗に終わってしまいました。

ただ、この映画は一部の人達の間でカルト的な作品として熱烈に再評価されているようです。
私は映画を観たことがないのでよくわかりませんが・・・

さて、肝心の本作ですが、映画の再評価と比例しているのか、近年では高い評価を受けるようになり(本当か?)、この盤の中古市場の価格も高騰しているようです(そうでもないかな?)。

私が本作を最初に聴いた印象は、取っ付き難いアルバムという印象でした。
一言でいえば”ヘンなアルバム”という印象です。
本作の曲間には映画のセリフや効果音が散りばめられています。
これは本作にサイケで前衛的な印象をもたらしていますが、同時にメンバーが好き勝手にやっているというか、どこか散漫な印象も与えます。

しかし、本作に収録されている曲自体は非常に良い出来です。
というか、MONKEESの個性が上手く発揮された傑作が揃っています。
この部分に関しては彼らが好き勝手にやったことがプラスに作用していると思います。

このアルバムはちょっと風変わりな印象はありますが、1968年という時期の他の傑作アルバムと比べても遜色ない出来だと思います。