これは最近私が非常に気に入っているアルバムです。


HOLLIESの『HOLLIES SING DYLAN』です。

1969年にリリースされた本作は全英3位まで上昇しました。

本作はあまり人気のないアルバムかもしれません。
それは本作が原因(?)で主要メンバーだったGRAHAM NASHが脱退してしまった、ということもありますが、最大の原因は本作が”BOB DYLANのカバー曲集”であることだと思います。
オリジナル曲が中心ではないアルバムは、どうしても軽く見られがちです。

しかし、そんなことは関係なしに本作は素晴らしい内容だと思います。
HOLLIESはそれが誰の曲であろうと、彼らの曲だと思わせてしまう技量を持っています。
彼らの十八番であるコーラス・ワークは相変わらず完璧ですし、演奏だって巧いです。
それにアレンジもしっかり決まっています。


この曲もHOLLIES版だと”希望に満ちた歌”みたく聴こえます(笑)
このアルバムを聴いていると何故か笑顔になってきます(笑)

オリジナル曲を作ることが出来るのは大きな武器ですし、それは素晴らしい才能だと思います。
でも、それだけが全てではありません。
勿論、”その曲を誰が作ったか”ということも大事なことですが、それ以上に”その曲が私達の耳にどのように聴こえるのか”ということの方がより重要だと思います。
それが良い曲であれば、カバーだろうがオリジナルであろうがどちらでもいいことだと思います。