DAVE CLARK FIVEの実質的最後のシングルです。



このシングルは1971年にリリースされました。

DC5はこのシングルが発売される前年(1970年)に解散していました。
しかし、DC5(というかDAVE CLARK社長)はEMIとの間に長期契約を結んでいました。
そのため、実質的に活動を中止していたDC5ですが、この時点でEMIからレコードをリリースする義務が残っていました。

このシングルにリーダー兼ドラマーのDAVE CLARKとリード・シンガーのMIKE SMITH以外のメンバーがどの程度関わっていたのかは不明です。
恐らく、この二人以外のパートはスタジオ・ミュージシャン(後のDAVE CLARK &FRIENDSのメンバー?)が務めていたものと思われます。
ここでのノイジーなギターが中心になっているへヴィーなサウンドは、初期のDC5のサウンドとは全く異なっています。
彼らのサウンドの要であったDENIS PAYTONのサックスもここではもう聴くことができません。

しかし、それでもこれは間違いなくDC5の曲です。
MIKE SMITHの元気な声が聴けるだけでもう充分です。

(音声ファイルは30秒1本勝負です)
WON'T YOU BE MY LADY.mp3
INTO YOUR LIFE.mp3
また、このシングルは両面共にCLARK-SMITHのオリジナル曲というのも嬉しいところです。
DC5後期のシングルは、オリジナル曲よりもカバー曲が多くなっていました。
カバー曲にも素晴らしいものがたくさんありましたが、中には全く必然性の無いカバー曲があったのも否定できません。
正直なところ、この曲のクオリティーはそれほど高くありませんが(苦笑)、それでも彼らの事実上最後のシングルがオリジナル曲であって良かったと思います。

BEATLESのファンの方が「LET IT BE」のシングルを聴いて感傷的になるように、私もこのシングル(特にB面)を聴くと何やら感傷的な気分になります。