BACHELORSはアイルランド出身の3人組コーラス・グループです。

現在、このグループは話題になることがほぼ皆無(?)ですし、彼らが”ビート・グループ”の範疇に入るかというと少々疑問ではあります。
彼らの音楽には”ビート感”も”黒っぽさ”もありません。
それでも彼らは1963年から67年の間に17曲を全英チャート入りさせています。
そのうち8曲はトップ10入りしているので、かなりの人気グループであったことがお分かりだと思います。
60年代の英国の音楽シーンは”ブリティッシュ・ビート”一色ではありませんでした。
このようなコーラス・グループなども根強い人気があったのです。

そんな彼らの4作目のアルバムがこの『BACHELORS' GIRLS』です。

1966年にリリースされ全英24位を記録した本作は、タイトルやジャケットにもあるように女性に関する曲ばかりを集めたコンセプト・アルバム(!?)です。
彼らには品行方正なイメージがありますが、実際には違ったのかもしれませんね(笑)

本作のプロデュースはLOS BRAVOSで一山当てたIVOR RAYMONDE(と言っても誰も知らないか?)で、ギターにはYARDBIRDS加入直前のJIMMY PAGEが参加しています。
そんな本作ですが、相変わらずビート感はゼロです(笑)
しかし、だからといって本作がつまらないアルバムというわけではありません。
彼らのコーラス・ワークは見事ですし、何よりもフォーキーなほのぼのサウンドは聴いていて楽しくなります。
たまにはこういったリラックスできる音楽も悪くないと思います。

このアルバムに収録されている「HELLO, DOLLY!」(全英38位)と、

「MARIE」(全英9位)です。

彼らが出演していたTV番組などは当時たくさんあったと思うのですが、YouTube上では全然見つかりませんでした。
やはり彼らは不人気グループなんですね・・・