昨日届いたシングル盤です。
DAVE CLARK & FRIENDSの4枚目のシングル、「SWEET CITY WOMAN」です。
これはずっと前から欲しくて探していたシングルでした。
DAVE CLARK & FRIENDS名義のシングルはこれでコンプリートです。
といっても、DAVE CLARK & FRIENDS名義のシングルは5枚しかないんですけどね・・・
この「SWEET CITY WOMAN」はカバー曲です。
オリジナルはカナダ出身のトリオ・バンド、STAMPEDERSです。
STAMPEDERSのオリジナルは全米8位のヒットになりました。
DAVE CLARK & FRIENDSのカバーはオリジナルに比較的忠実です。
でも、オリジナルよりもDAVE CLARK & FRIENDSのカバーの方が良い出来だと思います。
それは腕利きのスタジオ・ミュージシャンを中心に編成されたDC &FRIENDSの演奏がタイトで洗練されているということもありますが、やはりMIKE SMITHの”声”が何よりも素晴らしいからでしょう!
このブログでは何度も繰り返していますが、彼はただ叫んでいるだけの一本調子のヴォーカリストではありません。
Sweet City Woman.mp3このシングルからはレーベルのロゴがCOLUBMIAからEMIに変わります。
このレーベルは味気がなくてダメですね。
B面の「LOVE COMES BUT ONCE」は社長-SMITHのオリジナル曲です。
恥ずかしながら、この曲は今回初めて聴きました。
ゴスペルっぽい感じもある緩やかな曲ですが、祈るように歌うMIKE SMITHが印象的です。
どこか都会的な雰囲気で歌っているA面とは違い、情感たっぷりに歌うMIKE SMITHもまた魅力的です。
彼はブルー・アイド・ソウル・シンガーとしても不世出の存在だと思います。
DAVE CLARK & FRIENDSは、DC5解散後にEMIとの契約を消化するために結成されたグループです。
正直なことろ、残務処理的な部分があるのは否めません。
そんなこともあって、DC5 & FRIENDS名義の曲には明らかにやる気のない曲もいくつかあります。
ただ、全ての曲がダメというわけではありません。
最後の社長-SMITH名義のシングルになった3rdシングル「THINK OF ME」は味わい深い佳曲ですし(B面の「RIGHT OR WRONG」も素晴らしい!)、ラスト・シングル「SHA-NA-NA-NA」はカバー曲ではありますが、MIKE SMITHの一世一代の熱唱が光ります。
DC5 & FRIENDSはDC5ファンの間からも無視されがちです。
確かに必然性のないようなカバー曲は多いですし、どうしようもない出来のオリジナル曲もあるにはあります。
しかし、そんな中にも必ず光る部分はあるのです。
このシングルにしても他人の曲ではありますけど、そんなことには関係なしに素晴らしい曲であるのは間違いありません。
他人の曲云々以前に大事なのは、現在の私達の耳にどのように聴こえるかだと思います。
残務処理的であろうがなんだろうが、良いものは良いのです!