先日の「STONED LOVE」のシングルですが、私の娘が「これはノリのいい曲だね」と珍しく褒めて(?)いました。
普段、私の聴いている音楽には全く無関心の娘が多少なりとも興味を持っただけでも、あのシングルを買った甲斐があったと思います(笑)

ところで、先日の記事中ではあまり良い事を書かなかったDIANA ROSS在籍時のSUPREMESですが、この時期までのSUPREMESは嫌いではありません。

というか、かなり好きです(笑)
1965年にリリースされ全米6位まで上昇した本作、『MORE HITS BY THE SUPREMES』には、「STOP! IN THE NAME OF LOVE」(全米1位)、「NOTHING BUT HEARTACHES」(全米11位)、「BACK IN MY ARMS AGAIN」(全米1位)が収録されています。

私がSUPREMESのアルバムの中で最も好きでよく聴くのは、前年の『WHERE DID OUR LOVE GO』と本作です。
この時期のSUPREMESはガール・グループの完成形だと思います。
あくまでもこの時期まで、ですけどね(笑)

これもある意味この時期だけの曲ですね。

この時期のDIANAは必要以上に歌う時の表情が豊かです。
これは顔芸(?)といっても良いほどだと思います。
こういった表情を見ると、「わざとらしい」とか「ぶりっこ(死語)」なんて声が聴こえてきそうですが、それらは全て正しいと思います(笑)

しかし、そうだとしても、この時期の彼女は充分すぎるほど魅力的だと思います。
近年の彼女の評価は映画『ドリーム・ガールズ』の影響で下落気味かもしれませんが、SUPREMESがあれほどまでに売れたのは、彼女が努力して築き上げてきた”キャラクター”の力が大きかったはずです。
彼女以外の誰かがリード・シンガーだったら、あそこまで幅広い人気を得たかどうかは疑問です。
良くも悪くもあのようなキャラクターは他にいませんでしたからね。
ここまでは彼女の人一倍強い向上心と自己顕示欲がプラスに作用していたと思います。
彼女が懸命にのし上がろうとする姿を見るのは、私も決して嫌ではありません。
このような人と一緒に仕事するのは嫌ですけどね(笑)

でも、ある程度の野望を達成してしまった後のDIANA ROSSには全く魅力を感じません。
ガール・グループとしての存在意義が希薄だった”DIANA ROSS & SUPREMES”にも、個人的にはあまり興味がありません・・・