今日取り上げるのはVAN MORRISON在籍時のTHEMの2ndアルバムです。

とはいっても、こちらのUKアルバムではなく、

USアルバムの方です。

このUS2ndアルバムは1966年にリリースされ全米138位を記録しました。

US盤はジャケットのデザインが少々異なる他に、収録曲数もUK盤の16曲から12曲に変更されています。
US盤に収録されていないのは「I PUT A SPELL ON YOU」、「I GOT A WOMAN」、「HELLO JOSEPHINE」、「HEY GIRL」の4曲です。
「I GOT A WOMAN」なんかは非常にカッコいいカバー曲ですし、「HEY GIRL」はVAN MORRISONの自作曲です。
これらをカットするのはちょっと勿体ないような気もしますが、16曲入りのUK盤は少々詰め込みすぎで内容も散漫な感じがします。
12曲に集約されたUS盤の方がまとまった内容になっていると思います。
曲数が多ければ良いってものではないですよね。

それにこのUSオリジナルのモノラル盤は凄い音です。

PARROTは米LONDONの系列レーベルです。
ROLLING STONESのUS盤もそうですが、米LONDONのモノラル盤の迫力はUK盤を凌いでいると思います。
VAN MORRISON在籍時のTHEMはアメリカのガレージ・バンド勢から熱烈な支持を受けていましたが、彼らもこの盤を聴いて衝撃を受け興奮していたのでしょうね。
この盤を40年以上経って聴いている私も同じような感動を覚えています。

また、このアルバムにはガレージ・クラシックともいえる「I CAN ONLY GIVE YOU EVERYTHING」も収録されています。
そっち系の音が好きな方ならこの曲を聴くだけでも”買い”のアルバムだと思いますよ!