最近は紙ジャケCDばかりを購入しておりますが、たまにはレコードも買っております。

MANFRED MANNのUK2ndアルバム『MANN MADE』です。

今までこのアルバムは英REGAL STARLINEからの再発盤と、東芝EMIから出ていた紙ジャケCDを所有しておりました。

この2枚はステレオ盤です。
このステレオ・ミックスは当時ありがちな左右泣き別れの手抜きステレオではありませんが、個人的には音がキレイすぎて何となくピンときませんでした。

そんなわけで以前からモノラル・ミックスも聴いてみたいと思っていましたが、今回ようやくUKオリジナルのモノラル盤を入手しました。

もちろん英HMVのレーベルにはニッパー君が鎮座しております。
やはりブリティッシュ・ビート系はモノラル盤の方がしっくりきますね!

この『MANN MADE』はMANFRED MANNの最高傑作されることが多いようです。
確かに前作以上にバラエティーに富んだ内容ではあります。
演奏は相変わらず上手いですし、カバー曲のアレンジ能力も非常に高いです。
しかし、何か物足りなく感じます。
本作には彼らを代表するようなヒット曲が含まれていないせいでしょうか?
でも、ヒット曲が含まれていないのは前作も同じです。
ただ、彼らの個性であるクールさの中にも熱い鼓動が感じられた前作に対して、本作はきれいにまとまりすぎているせいか面白味に欠けるように感じます。
アルバム全体のクオリティーは確実に上がっていると思うのですが・・・何となく感情移入しにくい作品です。

何だかあんまり良いことを書いておりませんが(苦笑)、本作でも看板シンガーPAUL JONESは絶好調です!
個性派揃いのブリティッシュ・ビート系リード・シンガーの中では話題になることが少ない人ですけど、渋いブルースでもポップな曲でも何でも歌いこなす彼の実力は本物です。
彼にはERIC BURDONのようなアクの強さはありませんけど、アクが強ければ良いってものではないです(笑)
彼には歌の他にも必殺ブルースハープだってありますし、見た目もカッコいいです。
なんせ「傷だらけのアイドル」ですからね(笑)
でも、ここ日本では彼への評価がイマイチなような気がします・・・