すっかりご無沙汰になっていましたが、やっとDC5特集の最終章です。

1967年以降、彼らのアメリカでの人気は急落してしまいました。
この時期の彼らの作品には初期のような個性がないので聴く価値が少ない、という論調もあると思います。
しかし、作品自体は決して悪いわけではありません。
どのアルバムにも必ず光っている曲が収録されています。
売れなくなった=作品が悪い、ということには必ずしもならないと思います。

というわけで、残りのアルバム3枚を早速聴いてみたいと思います!


5 BY 5 (全米119位) ★★

これはDC5をはじめて聴こうとされる方には最もお薦めすることができないアルバムです。
収録曲は全て彼のオリジナルですが、あまり”ポップ”ではありません。
唯一の(小)ヒット・シングルである、「NINETEEN DAYS」(全米48位)にしても、あまり一般受けするような内容とは言えません。
他の収録曲にしても、曲の出来自体はそれほど悪くないのですが、全体的に地味で抜きん出た曲が少ないように思います。
また、全体的にガレージ色が強まっており、それと同時にマイナーな感じも漂ってきています。
ここでの彼らには昨年までの超メジャーな雰囲気はありません。

このアルバムは初心者向けではないかもしれませんが、ガレージ~フリーク・ビート好きの方には楽しめるかもしれません。
DC5のB級バンド的な面が好きな方には堪らない内容だと思います。
そのような方は少ないと思われますが・・・(苦笑)