しばらくはアメリカものが続きます。

60年代の音楽はブリティッシュ・ビートだけではありません。

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私にとってアメリカの”ガレージ・バンド”といえば、このグループが思い浮かびます。



向こうでは”フラット・ロック”というカテゴリーに入るのかもしれませんが、そんなことはどうでもいいことです。

60年代のアメリカン・ガレージ・バンドの多くはブリティッシュ・ビートの延長線上のあるというイメージもありますが、このグループは違います。
彼らのサウンドはイギリス勢の影響などを受けずに生み出されたものでした。
むしろ、彼らの代表曲「LOUIE、LOUIE」(全米2位)はKINKSをはじめとするブリティッシュ・ビート勢に大きな影響を与えています。



その「LOUIE,LOUIE」を含む本作は1964年にリリースされ、全米20位まで上昇しました。
そんな本作の魅力は「LOUIE,LOUIE」よりも、その後に続いて収録されているニセ・ライヴ(?)にあると思います。
ここでのインチキぶり(笑)や初期衝動感に溢れた荒々しい演奏、これぞガレージです!

私は彼らこそが典型的なガレージ・バンドだと思っていますが、彼らが他のガレージ・バンドと大きく異なる点は一発屋ではないことです(笑)

このアルバムにも収録されていますが、彼らにはこんなヒット曲(全米16位)もあります。


このカバーは64年の年間チャートにも入っています(86位)。
多くのアメリカ人にとって「MONEY」のカバーといえば、BEATLESではなくKINGSMENのはずです(多分・・・)

個人的にKINGSMENのアルバムではこの1stが最も気に入っています。
こんなにいかがわしくて楽しい作品はなかなかないと思います。