先日、奇才JOE MEEKがプロデュースしたDOWLANDSのシングル盤を取り上げました。

今日はそのJOE MEEKがイチオシしていた元TORNADOSのHEINZの登場です。

TORNADOSはJOE MEEKがプロデュースを担当したインスト・グループで、「TELSTAR」(全米1位!)の大ヒットで知られています。
ドイツ出身のHENIZはTORNADOSでベーシストを務めていましたが、JOE MEEKは金髪でルックスの良い彼にスター性を見出し、TORNADOSから独立させます。

そして、ソロ転向後の2枚目のシングルが全英5位の大ヒットになります。
それが、「JUST LIKE EDDIE」です。
Just Like Eddie.mp3
この曲はタイトルにあるように、英国での人気の高かったロックン・ローラーEDDIE COCHRANに捧げられた曲です。

このヒットを受けてリリースされたのが、初のソロ・アルバム『TRIBUTE TO EDDIE』(1964年)です。

ヒット曲「JUST LIKE EDDIE」もそうですが、本作でも典型的なJOE MEEKサウンドが全開しています。
明らかに暴走気味でぶっ飛んだ宇宙的サウンドは好き嫌いがはっきり分かれるかもしれませんが、JOE MEEKの”ブリティシュ・ビート物”としてはHONEYCOMBSと共に抑えておくべき一枚だと思います。

また、JOE MEEKのプロデュースということばかりが話題になりそうな本作ですが、主役であるHEINZのシンガーとしての魅力も侮れません。
彼は「JUST LIKE EDDIE」意外にも数曲をヒットさせていますが、やはり彼の持っている実力やスター性がソロで成功した最大の要因だったと思います。
EDDIE COCHRANへの愛情に溢れた本作自体の内容も悪くありません。