私は今までモノラル用のレコード・プレーヤーにORTOFONのOMD25Mというカートリッジを使ってきました。

これは低価格のMM型モノラルカートリッジです。
ただ、このカートリッジを持っておられる方はご存知かと思いますが、これは厳密な意味での”モノラル専用”カートリッジではありません。
(本当はこんなことをしてはいけませんが)このカートリッジでステレオ盤を再生すると、どういうわけか左右のスピーカーから別々の音が出てきてしまいます。
恐らくOMD25Mの針はモノラル用だと思いますけど、カートリッジ本体はモノラル専用に設計されたものではないと思われます。

そんなこともあって、私はこのカートリッジに前々から不満を感じていました。
正直なところ、このカートリッジではモノラル盤の良さをきちんと引き出せないと思っていましたが、それでもモノラル盤をステレオカートリッジで再生するよりは音のまとまりが良いように感じますし、それなりにパンチの効いた音は出てきます。
また、針交換の費用が安くつくということもあって、今までは我慢して使い続けてきました。

しかし、今年のお正月に針交換をした後でこのカートリッジの音を改めて聴いてみると、どういうわけか我慢できなくなってしまいました(苦笑)

そこで、新しいモノラル用のカートリッジを購入しようと思い立ったのですが、現状で手軽に購入できるモノラル・カートリッジは意外と少ないんですよね・・・
DENONのDL-102は私のプレーヤーだと重すぎて使えないですし、テクニカのAT33MONOは情けないことに予算オーバーです(苦笑)
同じテクニカのAT-MONO3は以前持っておりましたが、これには全く良い印象がありません。
それに私はモノラル盤の再生頻度が非常に高いので、実質的に使い捨てになってしまうMC型のカートリッジはあまり使いたくありません。
針交換など後々に掛かってくる費用も重要です。

そうなると選択肢はこれしかありませんでした。