ここ最近はレコードではなく、CDばかりを購入しています。

その多くは編集盤CDです。

このブログで常々「編集盤の類いは嫌いだ!」と広言してきた私ですが、最近購入しているのはシングル数枚のみを残して消えていってしまった(ブリティッシュ・ビート系の)人達のCDです。

少し前まではこれらのシングルを地道に集めていたのですが、最近は面倒になってきました(苦笑)
シングルを集めていると時間やお金もかかりますし・・・

そんな編集CDの中で、最近気に入っているのがコレです。

LOUISE CORDETは「I'M JUST A BABY」(62年、全英13位)の一発ヒットで消えていった女性歌手です。

ただ、この人は同時期のガール・ポップ勢とは少し雰囲気が異なっています。
この人の母親はフランス系の女優さんでした。
その影響もあるのか、この人の歌にはフレンチ・ポップっぽいクールな印象があります。
実際、彼女は縁故地であるフランスでも(フランス語の)EPを出したりしています。
この時期のガール・ポップといえば、若さと元気さだけが取柄の人達ばかりでしたが、彼女のクールな歌唱は異彩を放っていたと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=ua0D5l1PC_0

しかし、時代はブリティッシュ・ビートの台頭期です。
彼女もその大きな波とは無縁ではなく、当時人気沸騰中だったBEATLESやGERRY & PACEMAKERSのツアーに同行したりもしました。
そうしたこともあって、彼女はBEATLESの「FROM ME TO YOU」をフランスでのEPでカヴァーしていますし、PACEMAKERSからは「DON'T LET THE SUN CATCH YOU CRYING(太陽は涙が嫌い)」をプレゼントされています。
彼女の「DON'T LET THE SUN CATCH YOU CRYING」は本家PACEMAKERS版よりも先にリリースされましたが、残念なことに大ヒットにはなりませんでした。

http://www.youtube.com/watch?v=9o-jkCdDmpc

はっきり言って、曲の出来は本家PACEMAKERS版の方が圧倒的に良いです。

でも、私はどういうわけか元祖(?)LOUISE CORDET版の方が気に入っています。
理由は特にないのですが、多分、本家PACEMAKERSの「太陽は涙が嫌い」にあまり魅力を感じていないからだと思います(笑)
PACEMAKERSには他にもっと良い曲が沢山ありますからね!
それにイエイエとマージー・ビートの融合も決して悪くはない組み合わせだと思います。

ちなみに彼女の曲の多くをプロデュースしたのは元SHADOWSのTONY MEEHANです。
また、後期の曲にはセッション・ミュージシャンとしてJIMMY PAGEが絡んでいたりもしています。
このCDはガール・ポップ好きの方だけではなく、ブリティッシュ・ビートに興味のある方にも楽しめる内容だと思います!