いつでも簡単に手に入ると思っていた物がいつの間にか手の届かない物になっていた、ということはよくあります。

私にとって、このCDもそんな一枚でした。
HONEYCOMBSの『IN TOKYO』です。



このCDはその名の通り1965年8月20日と21日に東京サンケイホールで行われた来日公演の模様を収めたライヴ盤です。
当時、このライヴ・アルバムは日本でしか発売されなかったため、世界のHONEYCOMBSファン(ってどれだけいるのだろうか?)にとって貴重なコレクターズ・アイテムになっていました。

この貴重盤をCD化したのが、ブリティッシュ・ビート好きの方なら誰もがお世話になっているドイツの素晴らしいレーベル、REPERTOIREです。
ただ、これが初CD化されたのは1991年、もうとっくに廃盤になっています。
それでも、このCDは数年前まではよく中古市場で見かけました。
市場売価もそれほど高くなかったと思います。

しかし、このCDはいつでも手に入ると油断しているうちに全然見かけなくなってしまいました(苦笑)

このライヴ・アルバムはREPERTOIREの他にもDC5関連のインチキCDでお馴染みの(?)ROCK-IN-BEAT-RECORDSから数年前にCD化されていました。
それも少し前までは日本のAmazonなどで入手可能でしたが、残念なことに今は廃盤状態のようです。
というか、ROCK-IN-BEAT-RECORDSは今でも活動しているのでしょうか?

このライヴ・アルバムはHONEYCOMBSファンでなくても貴重な存在です。
ブリティッシュ・ビート・グループで1965年の夏に来日というのはかなり早い方です。
私はそのような早い時期の来日公演で、ブリティッシュ・ビートにはあまり馴染みがなかったと思われる日本の聴衆がどのような反応を示していたのかに興味がありました。
私のような後追い世代が当時の空気に触れるには、このようなライヴ盤で追体験するしかありませんからね!

とはいえ、いざCDを探してみると全然見つかりません。
海外のAmazonやeBayなども定期的にチェックしましたけど、あるのは法外な値段の物ばかり・・・
そんな状態がしばらく続いていたので、正直なところかなりの長期戦を覚悟していました。

しかし、ひょんなことから意外とあっさりCDを入手することができました。

いつもこのブログでお世話になっているJDさん、この度もありがとうございました!