少し前に購入したCDです。

GARY U.S. BONDSの『DANCE 'TILL QUARTER TO THREE』(1961年、全米6位)です。
本作には「NEW ORLEANS」(全米6位)、「SCHOOL IS OUT」(全米5位)、 「QUARTER TO THREE」(全米1位)が収録されています。

このCDは英PICKWICK系の廉価レーベルHALLMARKから発売されています。
少し前に取り上げたDION & THE BELMONTSのCDと同様、これも著作権の保護期間(英国では50年)が過ぎた作品の廉価盤シリーズです。
ちなみに日本のAmazonでの価格は690円でした。
このCDはAmazonのカスタマーレビューで「ブート以下の音質」と酷評されていましたけど、これは元々録音状態が良くないアルバムです。
本作のオリジナル盤を発売したLEGRANDは超マイナーなレーベルで、まともな設備のスタジオなどは持っておりませんでした。
そのため、収録曲の大半は普通の部屋に設置した簡易録音機材でレコーディングされたようです。
確かに音質的には最低レベルかもしれませんが、私はこのようないかがわしさも味のひとつだと思っておりますし(笑)、変に生々しい音には妙なリアリティーを感じたりもします。
米国債(U.S.BONDS)購入キャンペーンに便乗した(?)彼の芸名もかなりいかがわしいですしね(笑)

とはいえ、このCDの音源も当然(?)盤起こしです。
このような廉価CDにはオリジナルのマスターテープを使えないのは理解できます。
オリジナル・マスターを使うと多額の使用料が掛かってしまいますからね。
しかし、どうせ盤起こしなら少しでも良好な状態のオリジナル盤を使用してほしかったです。
それにこのCDは音圧が低すぎです。
「QUARTER TO THREE」のような曲は勢いとノリの良さが売りのはずですけど、このCDのショボイ音ではせっかくの魅力も半減です。
このCDではかなりボリュームを上げないとそれなりに元気のある音に聴こえません。
いくら廉価盤といえども、これらのことくらいは最低限クリアしてほしいものです。