SWINGING BLUE JEANS "BLUE JEANS A' SWINGING"

今回は少し前にも取り上げたこのグループです。


彼らの1ｓｔアルバムとして1964年にリリースされた本作には、

1.OL' MAN MOSE
2.SAVE THE LAST DANCE FOR ME
3.THAT'S THE WAY IT GOES
4.AROUND AND AROUND
5.IT'S ALL OVER NOW
6.LONG TALL SALLY
7.LAWDY MISS CLAWDY
8.SOME SWEET DAY
9.IT'S SO RIGHT
10.DON'T IT MAKE YOU FEEL GOOD
11.ALL I WANT IS YOU
12.TUTTI FRUTTI

が収録されています。

本作には、彼らの代表曲である「HIPPY HIPPY SHAKE」（全英2位）、「GOOD GOLLY MISS MOLLY」（全英11位）のようなヒット・シングルは収録されておりません。
彼らは上記2曲（特に前者）の印象が強すぎるせいか、”マージー・サイドの武闘派”（？）的な荒々しいイメージがあります。

しかし、本作にそんなワイルドなイメージを期待すると少々肩透かしを食らうかもしれません。
本作は意外にもお行儀の良い、真っ当な（？）マージー・ビートが中心です。
中には「LONG TALL SALLY」なんて激しい曲もありますが、この曲のワイルドさではBEATLESの方が倍くらい上です（笑）
それでも、彼ら＝ワイルドなグループという先入観を抜きにして聴けば、本作はそれなりに楽しめる内容だと思います。
彼らは演奏も安定しているし、取り上げている曲も悪くありません。

彼らは「HIPPY HIPPY SHAKE」だけの一発屋というイメージで損をしていると思います。
ただ、このアルバムはややこじんまりとした印象で、ちょっとだけ面白味には欠けるかもしれません。
決して悪い内容ではないのですが・・・

私が所有しているのは、1997年にEMI100周年記念として発売されたデジパックCDです。
このCDは音質良好ですし、モノラルとステレオの両バージョンが収録されているという大変お得な内容です。
このCDは既に廃盤になっていますが、中古市場でも比較的容易に入手可能だと思います。

彼らに”荒々しさ”を求める方には、本作よりもUS盤『HIPPY HIPPY SHAKE』がお勧めです。
こちらには「HIPPY HIPPY SHAKE」と、「GOOD GOLLY MISS MOLLY」が収録されているので消化不良にはなりません。


どちらもジャケットのセンスはイマイチです。