旧ブログからの記事の移転がやっと終わりそうです。
あとはいくつかの記事を移転させて終了です。
記事の移転が終了次第、旧ブログは予定通り削除しようかと思っています。
そんなわけで、今日も旧ブログからの移転記事です。
有名な(?)この写真についての記事です。
またかよ!と思われるかもしれませんが、今回もELVISについての記事です。
ここから先は(いつもと同様)つまらない内容なので、興味のない方はスルーして下さいね・・・
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少し前のことなのですが、この写真のことについて触れている音楽サイトがありました。
これはご存知のようにELVISとアメリカ合衆国大統領(1970年当時)ニクソンとの写真です。
そのサイトではこの写真について、以下のように説明していました。
見たのは少し前だったので、うろ覚えですが・・・
これはロック・スターと権力者との写真である。
ELVISは軍隊生活の間に現れたBEATLESの為に落ち目になっていった。
そもそもロック・スターで軍隊に行くヤツなどいないであろう。
落ち目になったELVISは35歳という年齢にもかかわらず急速に老けていった。
JOHN LENNONと僅か5歳しか違わないのに。
現在、還暦を迎えたSTONESなんかと比べても、その老け込み方は異常である。
そして、落ち目のロック・スターELVISが時の権力者ニクソン大統領に接近していた頃、JOHNは反ニクソン抗争をしていた・・・
こんな内容だったと思います。
この方はJOHN LENNONが偉大で素晴らしい人格者だということが言いたいのでしょう。
勿論、それはそれで全然構いません。
しかし、この写真一枚でELVISの何がわかるのでしょうか?
これは蔓延する麻薬の問題に義憤を感じたELVISがホワイト・ハウスへ陳情(?)に行った時の写真です。
そして、麻薬捜査官のバッジをもらったELVISは喜んで帰っていった、そんな微笑ましいエピソードはELVISファンの方ならご存知のことでしょう。
別にベトナム戦争大賛成!とかを言いに行ったわけではありません。
そしてELVISの軍役についてですが、当時のアメリカは徴兵制でした。
当然、拒否すれば刑務所行きです。
平和で徴兵制など存在しない我々日本人が軽々しく論じる問題ではないと思います。
そもそも、この方が同じ立場であれば徴兵を拒否出来るのでしょうか?
後出しジャンケンでもモノを言うのは簡単なことですけどね。
ちなみに軍隊生活を経てミュージシャンになった人の中には、あのジミ・ヘンもいます。
それに昔のブルース・マンにも軍役を経た人が多いのです。
彼らもミュージシャン失格なのでしょうか?
また、50歳代・60歳代が当たり前になった現在の音楽シーンと、6,70年代の音楽シーンを同一線上に論じるのもどうでしょうか?
当時、ELVISより高齢のロック・ミュージシャンなど、ほとんどいなかったはずです。
ロックのオリジネーターはELVIS自身でした。当時のロック・シーンの中で彼が最年長なのは当然です。
今でこそロック・ミュージシャンがいくら高齢になろうと誰も文句を言う人はいませんが、当時は年をとっているだけでマイナスの印象があったはずです。
そのような状況の中で、誰も切り開いていない新たな道を模索していた彼をどうして非難するできるのでしょうか?
それに1970年のELVISはヒット曲を連発しており、落ち目でもなんでもありませんでした。
当然、老け込んでなんかいません。
1970年の映画『THAT’S THE WAY IT IS』のオープニング・シーンです。
躍動的で若々しいELVIS。
これのどこが老けているのでしょうか?
私はBEATLESを聴いて成長しました。
だから、BEATLESはずっと特別な存在です。
恐らく、これからもそうでしょう。
だけど、BEATLESなら何でも一番で他はダメ、みたいな考え方にはなりません。
否定してばかりでは何も生まれてきませんし、どんな音楽にも必ずいいところはあるはずです。
音楽のダメな部分ばかりを探すことよりも、良い部分を見つけることの方がずっと楽しいと思うのですが・・・
音楽に対していろいろな意見や考え方があるのは当然です。
中には批判的な意見だってあってもいいと思います。
音楽をどのように受け取ろうと、それは聴き手の自由です。
ただ、前にも書きましたが、批判をするならその音楽に対してきちんと向き合ってからにするべきだと思います。
表面上だけで音楽を判断してしまうのは非常に勿体ないことです。
勿論、それは私にも言えることです。
このブログの記事の中にも、変な先入観だらけの内容があるかもしれません。
そんな時には遠慮なく指摘して頂きたいと思います。
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こんな暗い内容の記事はやっぱりダメですね(苦笑)
この手の記事はこれでおしまいです。
次回は前からやろうやろうと思っていた『HOLLIES SING DYLAN』の記事です。
移転終了後の新しい記事は、ブリティッシュ・ビート物を中心に原点回帰しようかと思っています。
その前に残りのELVISの記事を移転させるのが先ですけど・・・(苦笑)